新 お気楽日記

日常を徒然なるままに。

五瓣の椿第一回

約8年前の堺さん。山本周五郎作品。大きな商家のデキル手代徳次郎。
ん〜〜〜〜。若い!(←そんな感想かいっ)
つるんとしてますよ、つるんと。そしてしゅっとしてますよ、しゅっと。
はっきり言って…今の方が格段にイイオトコ!間違いないっ!やっぱり男はソコソコの年齢になった方がかっこいいですねえ。深みが増して。



で、ドラマの方ですが、1回目はほぼプロローグ。
主人公であるおしのちゃんが、健気に病気の父を看病し、男狂いの母との間に入り、あれこれ頑張っているうちにお父さんは亡くなってしまい、それでも優しさの欠片も見せない母親を叱責し、ついには「あんたのお父さんはこの人じゃないよ」かなんか冷たく出生の秘密を知らされてガーンとショックを受けるというところ。
この母親が秋吉久美子さんなんですが、絵にかいたようなフシダラな母親でステキ(笑)。女って恐いわ〜って、マジで思わせてくれるところが素晴らしいわ。
で、この娘のおしのちゃん。自分は母親が半年ほど遊びで付き合ったというオトコの子だと発覚。なんと可愛がってくれていた父親もその事実を知っていたとのこと!すげードロドロな展開だ〜。で、案の定おしのちゃんは母を蔑み憎むわけです。死んだお父さんと母親、そして母親の遊び相手の男がいる屋敷に火をかけて自分は逃走…というところまでで第一回。

そんな中の堺さん。
手代の徳次郎は、主の奥田瑛二さん演じる喜兵衛にも気に入られている、若い手代。全然そんなそぶりは見せてなかったけどどうやらおしのちゃんと好きあっている仲みたい。なんて美味しい役どころなんだ!喜兵衛さんにも「お前たちが好きあってるのはわかってる」かなんか言われちゃって。主が死んだらこの金を持って二人で逃げて、どっかで幸せに商いでもしなさい…なんて千両近いお金を託されちゃってたりして。
もうもう!徳次郎さんてば隅に置けないねえ〜てな立場なわけですが、これがヒジョーに仕事に徹したクールな男。仕事中はそんな色恋の可能性さえ感じさせないくらい。真面目な男なんですね、きっと。
おしのちゃんが病のお父さんを気遣っているのを、後ろでそっと見守っていたりと、控えめでデキル感じなんですが、意外とその見つめる目が鋭くて、「おお、これぞ堺さんだ」という雰囲気。
主の喜兵衛さんに「俺が死んだら娘を頼む」と言われている割に、浮かれた様子もなく、娘さんを守ることすら仕事と割り切ってるんじゃないかというくらいに、生真面目。あんまり余計な台詞もないし。
ええ〜もうちょっとなんか色っぽい展開はないわけ〜?と思っていたら、死んだお父さんの傍らにおしのちゃんを置いて「葬式の準備をしてきます」なんて立ち去るところがまず第一の見せ場でした。「1人にしないで」なんてかわいいことを言うおしのちゃんに「お嬢さんを大切にします」なんてサラっと。うおう…なんだ言えるんじゃないのっ!てか、照れもせず「当然だ」と言わんばかりにサラっと愛を伝えるあたり、もしかしてこの人そっちの方もデキル男?みたいな(笑)。女置いていくのに躊躇ないのかよ!みたいなクールさが逆に素敵(なんでも素敵)。
で、この後自ら屋敷に火を放つおしのちゃん。
帰り道の途中で屋敷が燃え上がるのを見つけた徳次郎さんが第二の見せ場。
「お嬢さ〜ん!お嬢さ〜ん!」
と、狂ったように叫ぶ姿にうっとりっす。なんだか一瞬堺さんじゃないような気さえしました。あのクールな手代がこんなに???っていうくらいに必死の形相。若い!若いのよ!!若くてぴちぴちしているのよ!

で、あえなく全焼した屋敷から見つかったのは三つの遺体。父・母・母の浮気相手というのが真相なんだけど、黒コゲで確認できずこれは、父・母・娘ってことに。なるほど。それで娘は姿をくらまし、母へのさらなる復讐を始めるわけですね。

というところで終了〜。こりゃ続きが見たくなるじゃないのー!でもさあ、これでおしのちゃんが1人で復讐始めちゃったら、徳次郎さん出番少ないんじゃないの?いやよーそんなの。深く、深く絡んできてくれなくちゃ!
というわけで、第二回へ続く…。