新 お気楽日記

日常を徒然なるままに。

たかが一輪車

先日、次女が一輪車が欲しいと言い出しました。長女が乗っているのを見て「私も!」と。
ちょうど長女の乗っているのがサイズ的にもう小さかったので、「ほんじゃー大きいのを買って、今あるのをスライドしよう!」と親は思うわけですね。これ、普通の発想です。
とりあえず近所のハードオフへ行ってみる。安いのないかなあ〜どうせすぐボロボロになっちゃうんだし…と思っていたら、ほぼ新品の赤い一輪車発見!これ1台のみ!お値段はメーカーの定価札の半額!よく見ると、有名タイヤメーカーさんのもの。しかも元の販売店ステッカーはウチの近所にある、地元ではとても信頼のある自転車販売店さん。こりゃーいい!
自分用に新しいのを買ってもらえると思っていた次女は「ええー!お姉ちゃんのお下がりはいやだ!」と店頭で小さくごねる。「これ、うーんと安くなってるから、その分後でおもちゃ買ってあげる♪」と囁く私の頭の中では、


「定価約9000円の一輪車を4500円で買い、後で1000円くらいのおもちゃを買ってあげても3500円お得♪」


という算盤が弾かれていたわけです。
なんとかそれで納得した次女。おお!物分りが良いぞ!と、さっくり購入し、とりあえず帰宅。お留守番組だった長女は、赤い一輪車に早速試乗。しかし「乗りにくい。高さが合わない」と文句タラタラ。「そりゃアンタがヘタクソなだけよ!チビだしね」と、かる〜く言い放った私に次の瞬間長女号泣。
す、すまん。そんなつもりじゃ…と思いつつもついつい口は「4年生にもなって、こんなことくらいで泣くなんて!そんなに気に入らないなら一輪車なんてもういらないわね!」と意地悪以外のナニモノでもないセリフ(これを天邪鬼と言う)。
何故そんなことを言う?ひどすぎるぞ…と、今なら思う。でもその瞬間は思わない。
腹の虫はおさまらないまま、今度は家族みんなで某おもちゃ量販店へ。次女におもちゃを選ばせていると、赤い目をした長女が黙ってしょんぼり佇んでいるではありませんか。け、健気すぎる(←さっきまで怒ってたのに、急にこうなる母心)。
「あなたも何か選んでいいわよ」…八つ当たり気味に泣かせた後ろめたさから、甘〜いヒトコト。この時点で、


「4500円得してるんだから、1000×2=2000円分おもちゃを買ってもまだ2500円お得」


という計算が私の頭の中には成り立ちました。
かと言って私が上機嫌に戻っているわけではありません。二人が選ぶおもちゃにもついつい「そういうのは持ってるでしょう?」「そういうのはゴミになるでしょう?」「そういうのは邪魔になるでしょう?」とアレコレ文句を付けてしまうわけです。最終的に選んだ2品は「まあそれならいいんじゃないかな」と思えるものだったけれども、値段を見てびっくり。二人合わせて4500円也。待て待て待て待て!高いぞ!そりゃ高い!と再び待ったをかけようとする私に、「もういい加減それにしてやれよ」という、夫の生暖かくも白ーい目線。


「ま、まあ泣かしたのは私が悪かったんだし、私がおもちゃ選びにも口出ししたんだし、そもそも差額でおもちゃ買ってあげるって言ったのは私だし…ええと、4500円チャラになっちゃうけど、でも別に損するわけじゃないもんね。まあたまにならいいか?」


と、無理矢理納得して購入。喜ぶ子供たち。しかし帰り際にその量販店の一輪車売り場を見て愕然…。


一輪車 定価4300円。

ちーん。
見なかったことにしよう…そうしよう…。


「あははは〜先にココ見れば良かったなあ。でもそしたら二人は、おもちゃ買ってもらえなかったんだぞ〜良かったなあ〜あははは」


能天気な夫の声も聞こえないことにしました…。