新 お気楽日記

日常を徒然なるままに。

これか?これなのか?

かなり現実が見えてきた夫婦です。「子供の気配が感じられる=リビング階段」なんていうのは幻想なのだと気がつきました。

そんなわけで「平凡でいいじゃないか、住みやすいのが一番だ」という当たり前の結論に行き着いた私たち。その場で何パターンか設計A氏は図面を引いてくれました。その中で「ああこの感じ」と妙にしっくりくるものがありまして、結局それをCADで起こしてもらうことに。特徴としては1階にLDK+和室。その隣に私の仕事部屋。その隣にトイレ。わざわざここに記すまでもない極めて普通な感じですね。でもこの和室の隣に私の部屋&トイレというのはちょっと大事なことでした。夫には言いませんでしたが、これなら一人暮らしをしている義母と同居するとなったときにその和室と私の部屋を明け渡せば、それなりのスペースになります。収納もあるし、トイレも近い。ついでにキッチンにも平面移動で行ける。うーんベスト!縁側から出入りのできるので今の義母の住まい方に極めて近い状況になります。

では2階。こちらは大き目の子供部屋。将来二つに仕切れるようにドアは2つという流行のパターン。寝室に夫の書庫。そしてちょっとだけ珍しいのはここにお風呂と洗面所。まあぶっちゃけ、1階の私の仕事部屋というのをやめてそこにお風呂というのが定番でしょうねえ。でも仕事部屋はとりあえず現時点では譲れないし、ついでに前出の和室との関連もあってキープしておきたい。でもってしょうがなく2階になったわけなんですが、考えてみるとこれがなかなかナイスなアイディアでした。
お風呂に入るときに服を脱いで脱衣所の洗濯機へ。そこで洗ってそのままベランダへ移動して干す。乾いたら取り込んでそのまま寝室で畳んでクローゼットへ。そう、よく考えたら洗濯機を1階に置く必要性は全然なかったんですねえ、我が家の場合。キッチン周りで使うタオルや布巾ぐらいのもんです。これは2階がいいだろう…ということで。ついでに2階だとお風呂の窓を開けたままとかでも入れます。前は公園なので、隣家と目が合っちゃうってこともないですし。これっていいかも〜ととりあえず暫定的にそれに決めて、設計A氏に描いてもらいました。いい!ほぼいい!いや、「これはどうよ?」なポイントはいくつかあるんです。でもそれはなんとなくいじればどうにかなりそうじゃん?な空気。

ええと、この時点で義母が自宅でお風呂に入ることはあまり考えていません。というのも、すぐ近所の実家には今年90になる私の祖父が両親と暮らしておりまして、トイレだとかお茶を入れたりするのはまだちゃんと自分でやっているのですが、さすがにお風呂は入れないんですね。いくら両親が介添えしても無理。結局デイケアなどに行って、そのときにお願いしているのです。という現実を目の当たりにしつつ、2階に上がれないぐらいの状態だった場合はそもそもお風呂は自宅では無理でしょう…というのが私の考えでした。なのでこれには問題なし。

数日後、今回も営業I氏がさくさくと自宅まで届けてくれました。シューズクロークも反映されてる。仕事部屋は5.1畳もある!書庫も5畳ある!いいわ!素敵よ!というわけで、俄かに建て替えは現実味を帯びてきたのでありました。
もうこうなってくると気持ちが逸りますね。「あ、ウォークインクローゼットはこっちにするとスペースが有効に使えるわ」「お、書斎の入り口はこれなら引き戸にできるな」「あらこれなら1階に大きな納戸が」「おおここは窓にすると気持ちがよさそうだ」「あら和室に床の間まで」てなもんで、再び夢があふれ出て来るもんです。もちろん前回とはちょっと違って妙に現実的な夢…です。「ああ〜このシューズクローゼットがあれば今持ってる靴は全部並べられるのねえ〜。いちいち箱に入れて納戸にしまわなくてもいいんだわ」なんてかなり小さな夢が叶えられそうで気持ちはウキウキ。

不思議だ。2階リビング♪とか、リビング階段♪なんてのは図面に書かれていても全然心が弾まなかったのに、仕事部屋に大きな本棚を置いてしかもピアノも置ける♪っていうのがわかった途端に心が弾むんですからねえ。案外自分が本気で求めていたものはささやかなことだったようです。

これが家を建てるってことか…と変に納得しつつ、修正案作成に気合が入る私。ついにちょっとそういうことにやかましい父にもアドバイスを仰ぐ気が起きました。なんとなく今までは「なんじゃこりゃ」と言われそうで見せる気も起きなかったんです。それがこれなら見せても…と思えた。
そんなわけで父のアドバイスを得ると、あーら不思議!一箇所変えるだけで、ちょっと引っかかっていたところがキレイさっぱりいい感じに…「これだ!これだわよ〜」と浮かれた私は素人なりにそれを図面に起こして(もちろん手書き)次回の打ち合わせに持参したのでした…。