新 お気楽日記

日常を徒然なるままに。

センスも大事

展示場のモデルハウスをめぐる我ら一家。何で選ぶって、これまでの書きっぷりでは営業さんとの相性だけで選んでいる印象をもたれているかと思いますが、無論それだけではありませぬ(当たり前だ)。
やはり建物はしっかり見なくちゃいけない。でも構造とか、本当に工事がしっかりしているかどうかなんてのは展示場ではわからない…パンフレットとかで確認したり、ネットで評判を見たりとか…まあそれは誰でもどこでも同じことでしょう。それで「信頼できそうだ」と思えるかどうかがポイント。はっきり言って、それでも「ここならいい家が建つ」なんて確証は持てやしません。何しろこちらは素人なのですから。というわけで、「まあいいんじゃないかな」と思えたらあとは自分の感性で選ぶしかないわけです(結局そこ)。一応情報的にも「良さそうだ」と思えたところで、モデルハウスと見てみると、結構センスの部分がポイントになったりもします。
例えば「どうです丸いリビング!」。申し訳ないが我が家は丸いリビングはいらないのです。丸いリビングどうやって家具を置くのだ?ソファーは円周にあわせた特注品だ。窓は縦長スリットの連続だ。そりゃどーも我が家には向いてない。何しろ直線好きなんだからさ(笑)。
例えば「どうです紫色の畳!」。調べてみればどこのハウスメーカーでもお願いすれば紫色の畳ぐらいは用意してくれるのだ。というわけでこの際色はどうでもいい。いやどうでもよくないけど、少なくとも紫色は嫌だ…。何する部屋だよ…。
例えば「どうです中二階のモノいれ部屋」(←言い回し加減してるけど、どこのメーカーかばれるな)。いや悪くない、収納力はありそうだし面白いアイディアではある。しかし天井の低い部屋は息苦しい…いや私がそんな気分なだけ。あれ?私ってもしかして閉所恐怖症系?
例えば「どうですスキップフロア!」おしゃれだけど家中が段差だらけじゃん?4〜5段の階段の連続やん。世の中バリアフリー化が進んでるっつーのに。私が年に何度も階段から落っこちているのを知らないな?(←知らねえよ)
例えば「どうですアイランドキッチン」いやん丸見えは恥ずかしいから(違うって)。料理してそれをきれいに全部片付けてからご飯食べるなんてことしてたら冷めちゃうから!まずは洗剤ボトルとかどこにおけばいいんですか。しかもどこのメーカーでもアイランドキッチンぐらいできるから。

という具合に(例がしつこかったか?)、どうでもいいことや、どこでもできることをウリにしてくるメーカー多し。またはどうしても生理的に受け付けないインテリアのメーカーも多し。いやもうさあ、インテリアなんてどこでも希望をキッチリ伝えればどうにかなりそうとか思うじゃないですか。しかし不思議なモンで、白い格子窓にふりふりのゴージャスなカーテン下がってたりするとそれだけで背中が痒くなってきちゃうわけですよ。外壁がぼこぼこしたレンガ調(レンガじゃない)のも「ここは二本じゃないのね?」みたいな気分になるわけですよ。それは「嫌」って言えば済むことだとは思うんですが、全面にそういうのを押し出しているということはそれが先方のウリということで。こちらの意向を伝えるのが大変そうだ〜という気がしちゃうわけで。やはり見た目にも「うちのテイストに合っているわ」ぐらいの雰囲気は欲しいのです。
そんなわけで料亭みたいなモデルハウスの某メーカーに惹かれちゃったという(やっぱり短絡的?)。しかも料亭を建てるわけではないし。ただソコはぶっちゃけ「営業の私が街で見ても、これどこが建てたのかなあ〜ってわからないぐらいですねえ。よーく見ないとわからないんです」と仰る。つまりそれぐらいお客さんのニーズに合わせて多種多様なツクリにできるということらしいのです。ということは私たちのワガママをガッツリ受け止めてくれるということね?「そういう窓枠はうちでは…」みたいなことは絶対言わないのね?と念押し。「ええ言いません。構造とかに問題さえなければどんなんでも」と営業I氏。すばらちい(ちょっと感動して赤ちゃん言葉)。そしてもうひとつこの会話にはI氏に惚れさす言葉が織り込まれていたのでした。
それは「よーく見ないとわからない」。つまり「よーく見ればわかるんですね」「ええ」すごいぞI氏。いや、もしかしたらそんなに凄くないのかもしれないけれど、それをさらっと言ってのけたクールな視線に痺れたぜ。きみはプロだ!
というわけでいつまでたってもショールームの話にならないな(笑)。次回ぐらいにはなんとか衝撃の決断へ。