新 お気楽日記

日常を徒然なるままに。

なんとなく怒!

私が勤めていたころなんてのは(っていうとすっげー年寄りくさいけど)、インターネットなんてもんはまだ普及していなくて、携帯電話もなくて、ポケベルとかで人を呼び出したりとか。ファックスが普及して助かるなあ〜というような時代でございまして。作家さんの欲しがっている資料を求めて、国会図書館に行きコピー取りまくり。闇雲に(ってのがアホですけど)、神田の古本屋を訪ね歩き。社内でそのネタに詳しい人がいれば「いけすかねえなあ〜」という奴でも頭を下げてランチのひとつも奢って協力を仰ぎ。友達の友達は皆友達だろ!というぐらいの勢いでどこへでも顔を出して情報収集…。なーんてことが仕事の結構な部分を占めておりましてね。マンガ家が「昭和天皇玉音放送を聞きたいわ〜」といえば血眼で収録されたレコードを捜したわけです(マンガだから別に聞かなくてもなんとか書けそうなもんですけどね、そこはほれ感性に訴えかけるべく聞かなくちゃいけなかった…らしい・笑)。その任務が迅速に遂行できるかどうかが編集の仕事ができるかどうかの分かれ目だったと言っても過言では(いや過言かな〜)。

ゆえに若い編集さんに「資料まとめておきますので取りに来てください」と言われて取りに行き、受け取ったその束が全部ウェブのプリントアウトだったりすると、これまた血がふつふつと沸きあがるわけですよ。とりあえずさ、もうちょっと動いてみろよ…と。最終的に何もみつからなかったとしても、見つけようと動き回ることに相当な意味があるとオイラは思うぜ。若いうちにそういうことをしておいたほうが絶対いいよ。ウェブで検索するだけなら、私自分でやりますから。誰でもできますから。それをプリントアウトして私を呼び出して…それで仕事が完了したと思ってるアホタレっ!(はあはあ)。
そんなんなら何もしてないほうがまだマシ!何もしていなければそいつは「何もしていない」ってことになるじゃねえか。中途半端にやった気になってるのは性質が悪いぞー!(はあはあ)

失礼致しました。若干溜飲が下がりました。仕事します。