新 お気楽日記

日常を徒然なるままに。

ナレーション

堺さんのナレーションの番組をふと見ている。訪問看護を題材にしたそのノンフィクション番組に思わず真昼間から涙を流してしまう。自宅で笑顔で死ねること。
平均寿命から考えれば、人生折り返し地点よりもまだ手前の私だけれど、それなりの年齢だし子供もいるしでやっぱり最近こういうことはよく考えたりします。
母方の祖父母は家で死にました。特に祖母は、夕飯の時間になって同居していた叔母が部屋に行ったらもうベッドで亡くなっていて。その横で祖父はテレビを普通に見ていたという。隣に居ながら気付かなかったほどの安らかな死。元々心臓が悪かったと言うことと年齢を考えて、司法解剖もなしで。当の祖父はそれから7年後にやはり自宅で亡くなって。100歳近い大往生。ダメそうだと言う連絡を受けて、仕事を早退して駆けつけるまで待っててくれましたね。父方の祖母はちょうど私が結婚前で一時的に実家に帰っているときで、同居状態。数日前から体調を崩して往診をお願いしている矢先。「おや」と思って先生をお願いして、その先生が救急車を呼んで、病院に辿り着いて数時間後には亡くなりました。救急車呼ばなかったら自分の部屋で死ねたのかな〜。でもそしたら苦しんだかな。
漠然となんだけど、家で死にたいな〜とは思うんですよ。


なんていう話はさておき、堺さん。このところナレーションで活躍ですね。内容のほうも堺さんらしいというかなんというか。重い話題もこの人が喋るとちょっと違って聞こえます。声が一層優しく穏やかになったような気がする。どんな気持ちでこの文章を読んだだろうか?なんていちいち考えてしまうのは私が堺さんファンだからに他ならないけれど、この人のナレーションはいいな。暖かい。
その反面、やっぱりこの人の恐ろしいようなキレた演技も見たい。急に壬生義士伝の沖田が観たくなっちゃったよ。この人の狂気が観たいんだ〜。