新 お気楽日記

日常を徒然なるままに。

昔話をちょびっと

仕事に出かけるときの服装で結構迷います。いつも行っているプロダクションのスタッフとの打ち合わせだったらもう普段着のまま、ジーンズでオッケーなんですが、結構お堅いところへも出入りするので、それなりにスーツを崩した程度の格好はしていったりもします。体験系の取材であればそれに合った服装もしなくちゃいけないし、迷うのはインタビュー取材などの時ですね。相手の方にある程度合わせなければならない・・・。初対面だからある程度の礼儀はわきまえなければならないけれど、例えばそれが田舎の農家のおじさんだったりすると、あんまりびしっとした格好は逆効果。突然畑に入る羽目になったりすることもあるので、靴とかも適度に対応できそうなものにしたり。逆に企業の偉い人だったりしたら相当びしっとしていかないと逆に舐められてしまうこともあるので、その変微妙。場数を踏むことで恥はかかなくて済む程度の見当はつけられるようにはなりましたが。
だけどやっぱりスーツを着たりするのは嫌いですね。なんか嫌なんですよ。すごく気持ちが悪い。虚勢を張っているような感じがしてしまって、自分のことが馬鹿に思えてしまうことがある。仕事のための衣装だと思えばいいんでしょうけど(笑)。
若かった頃のデートとかで、めちゃくちゃ張り切った格好して行って、空回りっぽいこととかあるじゃないですか。相手がすごいラフだったりとかして・・・。なんかああいう時の場違いな気持ち悪さがこみ上げるんです。何、頑張っちゃってるんだろう自分・・・という。結局似合ってないのでしょうね。着こなせていないんでしょう。
とは言え、どこへでも自分スタイルで出かけられるほど度胸も据わってないんですが。
昔、そう随分と昔ですが、まだ出版社勤めをしていたころの話。作家さんとか著名人を集めたパーティーとかをホテルなんかでやるんですけど、その時物凄く格好良いと思った人がいました。例の雪風のキャラデザインをしている多田由美さんですが、本当に素敵だった。皆がパーティードレス的な服装でキメてきている所へ、ジーンズで颯爽と。まだ新人だった私はぽかんとアホ面さげて眺めてましたが、担当さんに服装のことを突っ込まれると彼女は笑顔で「これが私の正装だから」ときっぱり。
惚れ惚れします。かくありたいと強く思いました。だから10年以上たった今もこうして思い出すのでしょうね、その時の彼女を。私はと言えば、上記のとおり日々何を着たらいいのやらと、右往左往してますけど。でもどこか隅の方にでもいいから、自分らしさは持っておきたいななんて、思ったりします。