グッドラック戦闘妖精雪風
やっと、やっとです、読み終わりました。長いんですけど、長さは感じなかったですね〜。戦闘妖精雪風の方は短めのエピソードを断続的に見せることで話を進めているのですが、こちらは長編。しかも主人公深井零が変わることで始まるお話なので、その人物像の方に焦点があってますね。
でも個人的な印象としては零は変わっていない。というか、前の人格がなければこうならなかったという展開で。面白かった。興味深かった。どんな話を読む上でもやはり登場人物の性格ってすっごく気になるんですよね。ひとつのエピソードを綴る上でも「なぜそういう行動をとったのか?」とか「なぜそんな言葉を口にしたのか」というのがいちいち気になるので、そういうところを突き詰めている本書はとっても面白い。でも、いちいちそういうところを気にして解釈しながら読んでると物凄く疲れますけど(笑)
設定自体が簡単にも難解にも持っていけるものだと思うので、ラストはどうするのかな〜?ととっても興味があったのですが、これはまた。ズルイ!なんて!対ジャムとしてのストーリーは結論付けられてないですね。でも零は確固たる結論を得たわけです。ヒトとして現時点での結論は導き出されているわけで。次があるのかないのか?あって欲しい気はするけど、でも零はこれでもう帰ってこない気もするし。ちょびっと切なくなりました。というか、少々涙腺が緩みました。作者は泣かせようとは思っていないでしょうけど・・・。ラストはカラリとテンポよく描かれてるし。でも私はちょっとぐっと来ちゃいましたねえ。人物に入れ込み過ぎたせいかしら?
ますますOVAの最終巻が楽しみになりました。
- 作者: 神林長平
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2001/12
- メディア: 文庫
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