新 お気楽日記

日常を徒然なるままに。

多分刺激が欲しいだけ

仕事で初めて関わったデザイナーさんに、原稿書きの仕事を持ちかけられた。その人そのものにはあまり魅力は感じないというか、さほどアンテナにひっかかるタイプではないけれど、彼の作品には多少なりとも惹かれるものがある。で、返事は「YES」やってみないと、自分にとって面白い仕事かどうかなんてわからないから(無責任だな〜)やってみたいと思ってしまう。面倒くさそうだけど。
以前知り合った編プロの人にコピーライトをやらないかと持ちかけられ、そんなことも時々やる。コピーは正直、難しい。かなり難しい。糸井重里氏の「生きろ」(もののけ姫)とか見ると腰が抜ける。でもやってみたくて、やってしまう。
散々痛い目に合わせられたある地方自治体の仕事関連で出会った先生に、是非一緒に仕事をしてみたいと言われると、つい「よろしくお願いします」と言ってしまう。海のものとも山のものともわからない仕事だけれど、彼にとっても私は海のものとも山のものともつかないだろうから、せっかく声をかけていただけるなら、やってみたいと思ってしまう。
それに関連していつもの社長から、ある資料を元にして漁師町の網元の時代小説を書いてみないかともちかけられる。正直これはかなり重い仕事だ。署名原稿になってしまうし、一から調べなくちゃいけないし、どれくらいの期間をかければできるものなのか見当もつかないし。さすがにこれは「やります!」とは言えなかった。やってみたい気持ちはあるので「面白そうですねー。興味あります!」とは答えたけど。小説となる以上、愛情がないと最後まで書き上げられないと思うし、仕事となる以上、一定ラインを超えたクオリティでなくてはいけないから責任も重い。ある種未知の世界だし。でも正直、時間や環境さえ許せばやってみたくて仕方がない。
そんなことを日々やっているので、だいたい「来るもの拒まず」状態。一貫性のない仕事が溢れかえっている(っていうほど忙しくもないけど)。その所為で何か一つを極めるようなライターにはなれないのかもしれないけど、自分は楽しい。楽しい仕事がしたいなんて、贅沢にも思われそうだけど、でもそういうスタイルが辞められないのは、単に刺激が欲しいだけなのかもしれない。
何かのカタチで完成したいと思っていないから、毎日「もっと面白いことないかなー」って思ってしまう。そのチャンスを与えてくれる人がいる限り、多分辞めないような気がする。
そもそもそんな流動的な部分が好きで、この仕事を選んでいるようにも思えるし。この後どうなるのかは自分でもよくわからないのだけど、結局未完成のまま「もっと何か・・・」って思いながら死んでゆくのかしら?と思う今日この頃。
一体何をどうやれば自分が満足するのか。わからん。もしかしてただの飽きっぽい人間なのかもしれないけどね。