新 お気楽日記

日常を徒然なるままに。

14歳

14歳と4カ月の我が家の猫。この年齢、調べてみると若く見積もっても72歳くらいから、多めに見積もると86歳くらいまでになるらしい。
膀胱炎を頻発したり、慢性腎不全になったり、年齢相応にいろいろ悪いところも出てきた猫ですが、このところ見る見る間にお腹がポッコリと。上から見ても横から見ても、前から見ても後ろから見ても…ウイスキーの樽に手足がくっついたみたいなスタイルに。
最初「え?今更肥満?」と思いましたがどう見ても尋常ではないので病院へ連れて行きました。見るなり若先生「あああ〜。これは〜」と、症状の酷さを思わせる雄叫び。そして私と若先生の会話を裏で聞いていたであろう大先生がさり気なく登場。この時点であまりよくない面倒な病気なのだろうなという覚悟ができる常連飼い主です。
採血して血液検査。レントゲン。エコー。腹水を抜き取っての成分検査。1時間半のフルコースでした。
その結果。
肝硬変か何か…肝機能の低下。
脾臓におそらく大きな腫瘍。
心臓に若干の肥大。
などなど…内臓系がかなりよろしくないことが判明。
それぞれの因果関係は明言できないものの、前回腎不全の診察をしてもらった半年前から今日にいたるまでの間に、変調をきたしてきたものと思われます。
遠回しな若先生の優しい言葉をひっくり返せして意訳すれば、「治療する手立てはなし」。あっちの治療をしようとすればこっちの臓器に影響が出る…というような状態みたい。結局今日の時点ではお薬ももらわずに、手ぶらで帰ってきました。呼吸などが苦しくなるようであれば連れて行けば腹水を抜いたり苦しみを和らげるようなお薬はいただけるとのこと。そうならないことを祈るばかりだけど、こればっかしはしょうがないか…。
「猫にはよくある病気なんですか?」と聞く私に「ここまでの症状はあまり…」と若先生。随分珍しい状態になってしまったみたい。その日があまり遠くないことはそろそろ覚悟しなくちゃいけないかもしれないなあ…と、若先生の優しすぎる説明に寧ろリアリティを感じてしまった。だって本当にすまなさそうにするんだもん…。


ま、そんなことどこ吹く風で、本人(猫)は診察台の上だというのに上機嫌でゴロゴロ喉を鳴らしまくり「聴診器あてても何も聞こえないよ〜」と、大先生に笑われる始末。帰ってくれば涼しいところを探してどてーっと昼寝。私がちょっとキッチンに立てば「ごはんーごはんー」と大騒ぎ。ちょっと目を離せば玄関に粗相(今日もデッキブラシでゴシゴシ掃除した)。いつもの通りのわがままぶりが、寧ろ心地良く思えるわ…なんて思う飼い主の方が余程わがままだったりして(笑)。
わがままついでに書いちゃうけど、動物病院でのレントゲンやエコーは本当にバカんならない金額!簡素な診察と思われる我が家掛かり付け病院でさえ万単位(涙)。足らなくなったらカード使えるかしら…と、こっそり待合室で確認した私です。なんとかギリギリ足りたけど…さ、9月は引き締めていくわよー!