白桐ノ夢
自分が具合が悪くなって病院へ直行状態〜。いかんいかん。もっと早く薬貰いに行けば良かった…と反省しつつ。でもこんなときは病院の待ち時間に本が読める♪
- 作者: 佐伯泰英
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2008/04/10
- メディア: 文庫
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ついこの間前巻が出たような気がしていましたが。この方の刊行ペースの素晴らしさにはため息が出ます。
前回は、いろいろな人物に話が分散しすぎていて、逆にそれぞれの魅力がいまいちだった気がしたんですが、今回はそんなこともなく良かったな。兎に角大量にいるキャラのそれぞれの持ち味を活かしながら、さらに登場人物が増えていくというこの事態(笑)。読んでいる方がそれでも混乱しないというのは、やっぱり人物像がしっかりしているからなんでしょうね。磐音はきっちり活躍してるし、柳次郎や武左衛門もいっぱい出てくるし楽しめます。
でもなんだかどこか物足りないのは、おこんちゃんがすっかり武家の嫁に納まっちゃったからなんだろうな。あのチャキチャキした深川っ子らしさとか、今津屋の活気ある感じとかが出てこなくなっているのがちょっと寂しいのかも。ストーリーも西の丸が中心になってきたりと、スケールが大きい分だけ磐音はかっこいいけど、女子供の出る幕じゃなくなっちゃうし。
とか言いながら、やっぱり面白いな〜と。今頃気付いたんですが、基本的にこの話って主要人物は不幸にならないんですよね(初期は違ったけど)。そこが安心できるところでもあり、ちょっと物足りないところでもあり。この調子だとやや子ができるのも時間の問題?っていう感じ?楽しみだな。