ふところ手帖
- 作者: 子母澤寛
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 1975/08/10
- メディア: 文庫
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子母澤氏の随筆ってなんでこんなにライトで面白いんだろうか〜?と思った一冊。内容は歴史的に重いことが多いのになあ。新選組三部作はもちろんだけども、こういう話があっちへこっちへ飛ぶような、短い話がこうも面白いとは。どこまで本当よ?とついつい疑いたくなるのがまたミソで(笑)。
私の興味のあるところだと伊庭ハチとか、榎本さんとか、大鳥さんとか、近藤さんとか、土方さんとか、そういう人がちょろちょろと出てくるんですが、読んでて「うお?」と小さな感動を覚えたのは、桜田家関係が出てくるところ。良佐はもちろんのことですが、春三郎(桜麿)がじゃんじゃん出てくるところはびっくりです。そうか〜そんなにいろいろ語ってるんだ〜。
それにしても「ふところ手帖」ってすごい良いタイトルですねえ。ヒミツのものをちょっと見せてもらったような、お得な感じが素敵です。