新 お気楽日記

日常を徒然なるままに。

ふところ手帖

ふところ手帖 (中公文庫 A 64)

ふところ手帖 (中公文庫 A 64)

子母澤氏の随筆ってなんでこんなにライトで面白いんだろうか〜?と思った一冊。内容は歴史的に重いことが多いのになあ。新選組三部作はもちろんだけども、こういう話があっちへこっちへ飛ぶような、短い話がこうも面白いとは。どこまで本当よ?とついつい疑いたくなるのがまたミソで(笑)。
私の興味のあるところだと伊庭ハチとか、榎本さんとか、大鳥さんとか、近藤さんとか、土方さんとか、そういう人がちょろちょろと出てくるんですが、読んでて「うお?」と小さな感動を覚えたのは、桜田家関係が出てくるところ。良佐はもちろんのことですが、春三郎(桜麿)がじゃんじゃん出てくるところはびっくりです。そうか〜そんなにいろいろ語ってるんだ〜。

それにしても「ふところ手帖」ってすごい良いタイトルですねえ。ヒミツのものをちょっと見せてもらったような、お得な感じが素敵です。