新 お気楽日記

日常を徒然なるままに。

結局縁です

どうやってハウスメーカーを決めるのか?そりゃーやっぱり縁だろ?と非科学的に私は思うのです。

展示場は入ると大抵アンケートのようなものを書かされます。嫌だと言えばスルーできるのでしょうが、一応それなりに前向きに検討したいので我が家の場合、名前や住所、それに土地の広さとか欲しい家の規模なんかを大雑把に記入。で、展示場内をうろつくわけです。ここから先は二種類に分かれます。
鬱陶しいぐらいに熱心にアピールしまくる営業さんパターン。子どもたちなどモデルルーム内にあるビデオコーナーに連行状態(笑)で、アンパンマンなど見せられ、親は別室に腰を落ち着けさせられ資料類をどんどん持ってくる…。無論家などというデカイ買い物をするのにそんなことで「じゃあここにします」なんて言う筈もないんですが、まあ向こうにしてみれば最大限「ここにしよっかな」っていう気持ちになれるようにアピールしているんでしょう。しかし正直なところ我が家はこういうのが大嫌い。「良いかどうかは己が決める!ただそのための判断材料はいただいてくぜ!」的な発想なので、説明を受け聞きたいことを聞いて、そこでおしまい。「検討します」で終了。しかしこっちのパターンの人はすごいですよ!展示場後にして、外食して帰宅したら自宅前にいたりして(笑)。いや笑えない!「先ほどお渡しし忘れた資料がありまして」とくるわけです…。一生懸命さが涙を誘いますが、ちょっとストーカーちっくだよねえ。ごめんなあ、この時点でちょっとご縁がなかったという気分になってしまうのよ。
もうひとつのパターンは「どうぞごゆっくり」と言ったきり、営業さんはついてこない。でも聞きたいことがあるなあ〜とちょっとキョロキョロするとその辺にいてくれて登場してくれる。我が家の場合はこっちが相性良し。無理矢理資料類を渡されることもなく、間取り図程度。根掘り葉掘り聞かれるようなことも殆どなし。これが「面倒くせえなあ」っぽくないのがまたいい。「そんな営業トークなんかでお客さんの気持ちは動かない!」と思っているかどうかは知らない。「うちはモノで勝負してますから、トークなんかなくてもお客はつくんです」という偉そうな気持ちなのかどうかも知らない。でもとりあえず付き纏われないだけでも高感度はぐぐぐっと(単純な私)。

そしてこの放任っぽい営業さんの中で、私の心を射止めてくれた人が約一名。木造軸組み工法の大手さん。展示場の中では純和風のなんだか高級料亭みたいなモデルハウスだったんですが。そういうの夫婦揃って好みだったんですよ。で、見るだけでも楽しいよね〜♪というノリで見ていたんですが。この営業さん、何しろ受け答えが冴えている!質問に対する答えがなんともわかりやすく気持ちが良い!そして決してアピールしようとしない(それもどうなのかとちょっとは思った)。工法の違いとか、安全性とか、ちょこっと気になることに対してシンプルかつわかりやすい解答の連続。結局ね、その方曰く「今ここの展示場にあるどこの会社も基本的には安全です」と。耐震性とか耐火性とか、そのたもろもろ。大手ハウスメーカーで国の定める基準をクリアしていないところなんかないわけです。技術的にできないところもないわけです。皆それを標準装備にしているわけです。無論そういう技術を持っていても、影で悪いことをしているところはあるかもしれない。でもそれをモデルハウスレベルで知るのは不可能です。結論は「好みの問題です」。彼ははっきりそう言いました。そして「坪単価というのも、結局はどこも似たり寄ったりです。因みにうちはその中でも高い方です」と。そして「もしも我が社もご検討の中の1社に加えていただけるのなら」と言って、やっと名刺を差し出したのでした…。

いやーんもう!「仕事はできるぜ」な雰囲気を醸し出しておいて、「俺はそんなに安くねえぜ」とお高くとまりつつ、「俺その気ないし」みたいな冷たい顔しといて、「でもお前にその気があるなら」みたいなオチ(←阿呆)。そんなもんにクラリとくる馬鹿夫婦がいけないんですが(笑)。
でもねえ、なんというか仕事に対する姿勢みたいなものが好きですよ。これ真面目な話。仕事にプライド持っていて、だからこそ「うちのはここがすごいよ〜。ここが安いよ〜。イマドキこんなのが流行ですよ〜奥さん!」みたいなことは言わない。ただこちらの知りたいことにはトコトン答えてくれる。お陰でいろいろすげー詳しくなりましたよ〜私。殆ど仕事の取材みたいに質問攻め(笑)。単純に「この人と喋ってると楽しいしためになるわあ〜」みたいなもんかもしれませんが(笑)。恋ですね。恋。営業さんに恋をしてしまいました。夫婦揃って!この人になら騙されてもいい!って…それはさすがに違う。

因みにいろんなハウスメーカーが風船だのキャラグッズだのいろいろ子どもたちにくれる中、そこは何もくれませんでした…。後日「すいません。粗品をお渡しするの忘れました」と郵送されてきたのを見て、案外抜けているお茶目な人なのかもしれないな〜と微笑ましく思ってしまった私はやっぱり恋をしているのかもしれません(笑)。それが11月終わりごろの話。

結局そこで今ほぼ間取りが決まったところです。単純馬鹿な夫婦の新築物語はこんな調子で進んでいます。