新 お気楽日記

日常を徒然なるままに。

子孫が語る土方歳三

子孫が語る土方歳三

子孫が語る土方歳三

こんなの読みました。
やっぱり同じ話でも御子孫が語ると重みが違う。土方家に伝わる話と、それに対する考え方がさらりと書かれていてとても読みやすい。読みやすいけれど印象深い。研究書ではないからこそ意味がある…という1冊ではないかなあ。細かく研究して「これは時期的に見て…」なんて解説するよりも「我が家にはこういうふうに伝わっているのです」と言われることの重さと大切さ。そして何よりそちらの方が説得力があったりする(私にとっては)。個々のエピソードが真実かどうかよりも、そういう言い伝えの残る人物だったというところに何か大切なものがあるんじゃないかなと。
土方さんそのものというより、土方家の家風とか周囲の人々の気風とか…。タネさんの「歳さんはひどいんだよ」っていうお話なんて、ちょっと気の毒に思いつつ思わず笑ってしまった。私は大好きなエピソードです。
やはりこういう子孫の方がいらっしゃるということが土方さんの「徳」のような気もするし。やはり魅力のある人だったんだなあと思います。いろんな作品に出てくるスーパースター土方歳三も素敵ですけど。リアルに感じられるこういうエピソードの中の土方さんが好きだなあと思いました。
猛烈に日野に行きたくなってきました。