新選組殺人事件
- 作者: 加藤公彦
- 出版社/メーカー: 新人物往来社
- 発売日: 1990/04
- メディア: 単行本
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特に会津は研究サークルの人たちが皆で旅行するので、あっちもこっちも心当たりのある風景ばかり。それらの場所に対して登場人物である研究家の皆さんがあれやこれや薀蓄を述べたり想像力を膨らませたりしているので、一参加者になった気分にはなれます(笑)。ただ新選組に対する推察とか想像とかに膝を打てるかどうかは個人差があるでしょうねえ。ところどころひっかかったりして(笑)。
オチはどうかな?いや、犯人の気持ちはわかるし、作者の新選組末裔に対する思いはつたわります。でもストーリーのオチとしてはどうかなあ。急に二時間サスペンスのにおいになるところがちょっとがっかりでした。でも概ね楽しめる小説でした。コレ新選組に対する知識がない人が読んだらどう思うんだろう?ちんぷんかんぷんになるか?それに斎藤さんにたいする印象は…うーん(笑)。