新 お気楽日記

日常を徒然なるままに。

新選組殺人事件

新選組殺人事件

新選組殺人事件

面白いんだか面白くないんだかよくわかんない話でした。念のため書いておくと、新選組小説ではないです。現代の新選組研究サークルを襲った殺人事件ミステリー。しかし最初っから最後までひたすら斎藤一や藤田五郎の名前が連発。好きな人にとってはその単語だけでも最後まで読み進める原動力になるでしょう(笑)。何しろ本郷藤田邸跡地から事件は始まって、会津も五戸も壬生も事件の舞台。
特に会津は研究サークルの人たちが皆で旅行するので、あっちもこっちも心当たりのある風景ばかり。それらの場所に対して登場人物である研究家の皆さんがあれやこれや薀蓄を述べたり想像力を膨らませたりしているので、一参加者になった気分にはなれます(笑)。ただ新選組に対する推察とか想像とかに膝を打てるかどうかは個人差があるでしょうねえ。ところどころひっかかったりして(笑)。
オチはどうかな?いや、犯人の気持ちはわかるし、作者の新選組末裔に対する思いはつたわります。でもストーリーのオチとしてはどうかなあ。急に二時間サスペンスのにおいになるところがちょっとがっかりでした。でも概ね楽しめる小説でした。コレ新選組に対する知識がない人が読んだらどう思うんだろう?ちんぷんかんぷんになるか?それに斎藤さんにたいする印象は…うーん(笑)。