新 お気楽日記

日常を徒然なるままに。

マチベン最終回

ええ?オンエアから何日経ってんだよっ!とまずはセルフで突っ込んでおきます。

良いドラマでしたよ。とても。冷静にあちこち突付こうと思えばいっぱい突付きたいポイントはあると思うんですが、そういうことが馬鹿馬鹿しく思えるような面白さがありましたねえ。私はこういうのが好きです。細かいことに気を取られていると、こういう強引なまでの感情のうねりを楽しむことはできないので。強引なところがまたいいんだよ。今風にいうならば「ありえなーい!」って部分なんだけど、「いやありえるかもしれないよ」とか「ありえたら面白いじゃん」と思える感じ? うーん説明が難しいな。ボキャ貧です。

何がいいって、ヤマコーさん妙にアップが多かったですね(←既に脱線)。なんか妙にキレイだった気もするし。初めて神原先生が何かを動かした回でしたもんね。天地先生が身動きできない今、動くのは青リンゴしかいないわけで。いや、青リンゴはもう返上だな、完璧に。

甘いと言われそうな気もするけれど、公共放送らしい「悪い人いません」的なまとめ方がこんなに嫌じゃなかったドラマも珍しい。実は結構「悪い人好き」なのです。性格ねじくれているので、腹黒い人とか、ひねくれてる人とか、とことん悪い人とか結構リアリティ感じて好きなんですが。でもこういうドラマとかの悪い人って単なる「相手潰し」に終始することが多いので、そういうのって胸焼けしちゃうんですよ。反対のための反対みたいなね。それがなかったのが良かったですよ。

普通に考えて太田先生なんて絶対神原&天地潰しにかかりそうだし、エリートで元婚約者の松尾検事なんて絶対恨みとか持ってそうだし、頑なな深川保さんなんてテコでも口割らない感じなのに。それぞれの立場、それぞれの言い分、それぞれの過ちの中で皆楽に生きてるわけじゃないってのがあるから、コロリと良い人に転じられても嫌じゃなかったです。皆本当は苦しんでいたんだよなあというところで納得(単純かしら?)。

「また手紙を書いてくれますか。今度は返事を書きます」というラスト近くの深川保さんのセリフで思わず涙が(すみません年がら年中泣いてて)。単純なことなんですけどね。嘘をついて楽になることもあるけれども、結局その嘘で苦しむことになることが日常でも多かったりするじゃないですか。こんなところで書くのもなんですが、私結構小さい嘘をつくので(←自慢できません)、その辺の感じは妙にリアルでした。楽になりたいけれど、一度ついた嘘は突き通さないと…って意地になっていくじゃないですか。で、余計に辛くなっていくんですね。自分が。

話は飛びますがラストの看板直しのところで、天地先生が脚立にのぼる瞬間「あ、ショムニだ」と思った人は多いんじゃないだろうか?やっぱ日本一脚立の似合う女優さんだよな(笑)。
全体に良い役者さんの揃った楽しいドラマでした。全6回は無理がある…と思ってたけど、そうでもなかったな。