新 お気楽日記

日常を徒然なるままに。

実はドタバタとしていた昨日

夕方から出掛けたかったので、母に子供たちをお願いし、夫には早めの帰宅をお願いし、という段取りをしていたら鳴る携帯。「おじいちゃんが転んで救急車が来ていて大変なの」と母から。うおーっ!こんな時にどうしちゃったのさ〜。
因みに私の祖父は88歳。私の両親と同居していて、よぼよぼしてはいますが一応まだまだ健康なので、一人で近くのスーパーやコンビにくらいまでなら出掛けます(と言っても私の足なら片道5分)。
はっきり言って、転ぶぐらいは日常茶飯事。人によって考え方は様々でしょうが、祖父には出来る限り自分のことは自分でするようにしてもらっている。というのも、どーもいろいろとやってあげると、どんどん頼ってしまう性格みたいで、つまらない演技までしたりするからさ。ちょっと冷たいくらいに「できることはしてね」と促さないとダメ。祖母に先立たれてからは特に。そんなわけで昨日もパンを買いに行ったらしい。
で近所の交差点で転び、見ていた人が声を掛けてくれたらしいのですが、その時の祖父の対応が悪かった。「大丈夫です」とか「ありがとうございます」とか、そういう口を利く事ができない祖父は「う〜」と唸っただけで聞こえない振りをした。よって「意識がないのかしら?」と思った目撃者の方は救急車を呼ぶ。という流れに。何しろ近所なのですぐに自宅に知らせに来てくれる人もいたらしく、母はとりあえず現場へ急行。確かに何箇所かすりむいていたけど、大事には至ってないと判断して救急車は断った。救急隊の方に自宅まで付き添っていただいて無事帰宅。
さすがに88歳の老人なので救急隊の人にはいろいろ言われたらしい。「いつも一人で外出させているのか?」「革靴は危険だからスニーカーにしてあげてください」「杖は持たせてあげないんですか」などなどいろいろ。もちろん靴や杖の件は、持ってはいるんですよ。でも本人が嫌がって使わない。しかも「転ぶくらいはよくあるんです」「返事をしないのはいつもなんです」と言ったって救急隊の方は目を丸くするばかり。「頭打ってるんじゃないですか?」と、ろくに受け答えをしない祖父の甘えた演技を救急隊の人は見抜けない。あれが演技か本気か、見極められるのは母と私だけなんだよ〜。父でもわからない。祖父は何気に強か。しかしさぞ鬼嫁に見えたであろうねえ。
それにしても、88歳の老人が一人で買い物に出かけるのはそんなにイケナイことなんだろうかね?転んでポックリならそれはそれで良いではないか。と思うのは鬼なのかしら?いやもちろんポックリ逝けるかどうかなんてわかんないし、その後どうなるかはわからないけれど。
皆様に多大なるご迷惑をお掛けしたのも事実で。母は「まったくもう!黒山の人だかりで恥ずかしかったわよ。嫌になっちゃう!」と憤ってたけれど、その矛先は祖父にではなくて父に向いているということもよくわかる。留守がちでそういう局面に接したことのない父は、実の父親のことだというのにはっきり言って何もしていない。母は苛立ちながらも結構落ち込んでいるんだよ。
というような一連のことを聞いてあれやこれやと母のガス抜きをするのは、近所に住む私の役目。とりあえず祖父も大丈夫そうだということで私は外出するに至ったけれど、さすがにちょっと気が気じゃなかった。深夜帰宅してみれば、我が家の上の子も腹痛を訴えて夫が病院へ連れて行ったというし。はあ〜。多分お腹にくる風邪で、大したことはないみたいだけど、こんな時にいろいろ重なるなんてなと、結局凹む。自分だけが楽しいことに現を抜かしたような罪悪感たっぷり。
まあ皆大したことなかったんだからいじゃないか!と思うよりほか、抜け道がなーい!という一日。