新 お気楽日記

日常を徒然なるままに。

情熱大陸

普通のインタビュー番組でもなく、記者会見でもなく、もちろんドラマでもなく。ドキュメンタリー。
「素が出るのは役者としてはよくない」と言うオダギリの言い分はよ〜くわかります。すべてを見せ過ぎるのは、役者に限らずあまりプラスには働かない気がするし。一般人の私達でさえ、友人にすべてなど見せはしないですもんね。それが役者であり、相手が不特定多数となったら・・・なんとも恐ろしい話ではあります。
カンヌで泣きそうになったという彼が、涙を堪えた理由がすべてのような気もする。窮屈を選んでいるように見えるけれど、窮屈にさせているのは周囲だったりもして。オダギリに何を一番求めているのかって言ったら、やっぱり映画でもドラマでも「面白い!(笑わせるという意味じゃないよ〜)」と思えるものに出て欲しいわけで。オダギリらしいな〜と思える作品を作って欲しいわけで。オダギリの言い分から考えると、素顔を見たいと思ってしまう私の行動は矛盾しているような気もしてきますねえ。ちょっとコワイモノ見たさではありますけど(笑)。
かわいかったですよね〜。破天荒そうに見えてかなりストイックな部分のある人と思われる彼は、一事が万事かわいい。「スターだ!」と言われて思いっきり抵抗を見せているオダギリすらもかわいいです・・・。これ明らかにオダギリが反応することを想定して投げかけられた言葉だと思うんですけどね。さすがドキュメンタリー(しかも人が相手)のスタッフは突きどころが鋭い!この番組に出演することになった時点で、番組制作側の熱意というか思いいれというか・・・感じるし、製作者側の勝利かも(勝ち負けじゃないけどもさ)と思いますね。
いちいち不器用に正面から向き合ってるオダギリが好きだし、やっぱいいなあ〜とも思うけど、でもドキュメンタリーはもういいかな・・・。オダギリがオダギリらしく観えるような作品が観たいぞ〜!前日にSHINOBIを観たせいかもしれないけれども、そういうガツンとくるのをお願いしたい。それがファンの切なる願いであり、オダギリ自身の望む道でもあるような気がするんだわ。本数じゃないのよ、1本面白ければ1年くらいは生きていける気がするから(本当か?)。

スターという言葉に拘りを見せるオダギリ。自分がこうありたいと思うものと、周囲の評価が違うというのはよくあること。だけど本当のスターは自ら「俺はスターだ」とは言わないもの。どんなに嫌がろうとやっぱりあなたはスターです。