新 お気楽日記

日常を徒然なるままに。

世の中いろいろな人がいますが

以下、ほとんど仕事の愚痴です。
とある行政関連の記事の取材&執筆を請け負いました。一連の特集記事の中で、一箇所、とある施設を取材をしました。
仕事の原稿ですから、私がやることはクライアントの作りたいものになるべく沿ったものです。そのために必要なことと、それから自分が興味を持った部分についてはそれなりに調べますし、取材もします。そこの取材対象のおっさんは、一応その道では多少名の知れた方。あくまでその道ではです。多少の著作もありますし、それなりの地位もある人です。
そして彼は言いました。
「原稿出来たらメールしてよ。見てあげるから」
校正はしていただく手筈になっていますが、それはクライアントおよび編集者の仕事でライターの私には関係ありません。私はクライアントの方から校正が出るということを告げました。
「俺はさ、文章については何も言わないから。専門的な部分が間違ってるとまずいから」
私は「ありがとうございます。よろしくお願いします」と答えます。
そして昨日のこと。
クライアントから校正が行ったらしく、私のところへ電話が。
いきなり開口一番「おい、真っ赤っかだよ!」。そんなに何か事実関係等が間違っていたかと顔面蒼白になる私。「○○さんてさ、見かけによらず婆くさい文章書くんだな」って、おい私に喧嘩売ってんのかおっさん!すかさず「私見かけよりずっと実年齢がババアなんですよ」と言ってみましたが、かえってこれが彼を図に乗らせてしまったらしい。
以下アホらしいやりとり。

「だから先にメールで見せろって言ったんだよお」
(だからそれは私の判断でやってはいけないことなの!)
「俺は学生にも言うんだよ、なるべく読点の数を増やせってな。で、主語述語を考えるんだよ」
(それは私も小学校で習いました)
「最初の写真の説明文、なんだこりゃ」
(それは編集さんが間違えてまったく関係ないものを入れてしまったらしいです)
「火を点けるってこの漢字でいいのか」
(間違ってはいません。常用外ですが)
「『何ものにもかえ難い』って、ちょっと肩肘張った表現じゃない?」
(そう思う方もいらっしゃるかもしれません)
「『しかしながら』じゃなくて『しかし』の方がいいんじゃない?」
(何を根拠に!)
「『は』の後に『、』入れたほうがいいんじゃない?」
(だから何を根拠に!)
「この文章は前後逆の方がいい」
(倒置法を使ってはいけないのか!)
「直径じゃなくて長径の方がいいな」
(あんたのくれた資料にそう書いてあったんだよおおお)
「楕円形だから」
(馬蹄形じゃないのか?)
以下不毛な会話の連続。
もちろん上記のように私が言い返せるはずもなく、ふんふんとひたすら聞いてるだけっすよ。
こんなのが延々20分くらい。
そこの施設とは無関係なコーナーの校正までご丁寧にしてくれた。
「校正が明日までってなんでだよ」
(それは編集部に聞いてくれ。私はとっくの昔に書いた原稿だよ。しかもあんた月曜日休みとってたからじゃないの?)
なーんてもうちょっとで私もキレるぞ〜ってところで終わった。
「ま、出すぎたことして悪かったね。よろしくー」
がちゃり。
因みに文学とは何の縁もなさそうな分野の専門家さん。あなたの著書を読ませていただきましたが、それこそリライトしてあげたくなるようなシロモノでした。
もちろん出すぎたマネですので、そんなことは致しませんし、口にも出しませんがね。
こちとらそれで食ってんだよ。ジジババに読ませるっつーからババくさく書いてるんだっつーの!
あんたのようなアホなおっさんの相手が、にこやかに出来るようになった自分に「我慢強くなったねー」と褒めてやりたい気分になったよ。
もうちょと続けてキレるのも良かったかもなー!