新 お気楽日記

日常を徒然なるままに。

ラグ

いきなりですけど、親戚付き合いって難しいですよねえ。疎遠でもなんだかだし、あまり親密でもどうだかだし。言いたいこと言えた方がいいけど、でも親しき仲にもなんとかって言うし。
昔から私たち兄弟のことを心底かわいがってくれている叔父がいるんですが、これがほんっとにお付き合いが難しい。本当にいい人で、ちょっと頭が硬いところも、だけど一生懸命笑わしてくれるところも、しつこいくらいに同じことを説教してくれるところも、まったく悪気はなく「いい人」で、文句など言ったらバチがあたると思うんですが。

その叔父が先日新居にきてくれて、これでもかって言うくらいに褒めちぎってくれて大変嬉しかったです。で「お祝いに絨毯をやる」と言いだしました。何でも知り合いに絨毯やさんがいるのだとか。確かにリビングにラグは欲しいなと思っていたのでお願いしました。そして送られてきたカタログの中から気に入ったのを選んで「お願いします」と頂いたのがこちら。


我ながらなかなかのナイスセレクト!と思って気に入っているんですが、これに当の叔父はひどく不満顔。「若いもんの考えることはわかんねえなあ。お前変な趣味だよな。それにこんなんじゃ祝いにならないだろー」と笑顔で暴言(笑)。つまりこんなんじゃなくて「ウールのもっと高級で大きいのを注文しろ!」と言いたいらしい(笑)。
でもねえ、チビたちや猫もいるので、ヨゴレが目立たなくて洗える手ごろなサイズだってことが一番重要なんですよ…我が家的には。後日「もっと大きいのを買ってやるからそれを敷け」と、こちらの意向も聞かず唐突に追加で送られてきた正真正銘高級な絨毯(もはやラグではない)は、所謂ペルシャ絨毯的模様でしかも水色。「なんか違う(汗)」どころの話ではないです。「こんな大きいの敷くところないし」とやんわり抵抗してみたら「ダイニングテーブルの下に敷け」と。いや、そこは本気で毎日子供らが味噌汁だのお茶だのを零しまくってる場所ですからねえ。「そんな洗えない巨大なものは置けませんよお」と、今度は若干強めに抵抗してみましたが「そんなこと気にしなくていいんだよ。高いものだって汚していいんだ。零したからって子供たちを怒るなよ。のびのび育ててやれ」と逆に諭される始末。いやあーそういう意味で言ったんじゃないんですよねえ。不潔でしょう?食べ物が染み込んだ絨毯を敷きっぱなしにするのは。フローリングなら零した側から雑巾でゴシゴシでキレイさっぱりじゃん?

んじゃ、とりあえずスペース的に敷けそうな子供部屋に…と思ったらなんと子供たちまで「え〜」とプチ抵抗しやがりました(笑)。とりあえず今子供部屋はニトリの激安カーテンと処分市で買った半額ベッドカバー、通販で買ったチェストなどでブリブリのピンク水玉&お花ワールド(←この際センスはさておき)。「だ、だめ?」と控えめにプッシュしてみましたが「合わない!」とさすがに3年生は騙されてくれず却下(涙)。
もうね、そうなると敷ける部屋がないの!私の仕事机の下にと思っても、部屋そのものが狭くて入らないし、寝室はベッドがあるから中途半端で敷けないし。いっそ和室に敷いて文明開化な雰囲気を醸し出してみるか?と荒業に挑戦すべく意を決したところで母登場。そして叔父に即電話。「どんなに高級でもいらないものはいらないの。娘夫婦が断れるわけもないでしょ!アンタお金もないのに調子に乗ってるんじゃないのよ!これは返品するから!」と雷が落ちました。いや、物をくれる人にその態度はどうなのよ?と私も思うんですが、そうでも言わないとこの叔父は「引く」ということを知りません。「カタログから好きなの選べ」と言う割には「やっぱりプレゼントは押し付けでいいんだよな」などと言い出すタイプ。だけど実は毎度こんな調子で叔父はこの姉さん(私の実母)に、頭が上がらないのです。

結局そこから窓口は叔母にバトンタッチ。結局高級ペルシャ絨毯は即返品となり、代わりにリビングラグと色違いのを頂きました。なんとなくしょげ返っている叔父の姿が想像できて、非常に心苦しい今日この頃。でもラグは有難く私のデスク下に収まってます。


ほんっとスミマセン叔父さん。とか何とか言いながら、今日たまたま送られてきたインザルームのカタログに素敵なラグがこれでもかってほど載ってて「うーんこういうのも良かったなあ」と目移りしていることは誰にも言えません。