新 お気楽日記

日常を徒然なるままに。

やりたいこと?

すいません。説教臭い中身なので、聞きたくない方はこのままスルーしてくださいまし。
たまたまついていたテレビで、なんだかまた嫌な気分に。「やりたいことがない」所謂ニートくんの言葉のようですが。ニートと一括りにするのも失礼な気もしますけどねえ。よく耳にしますよねえ「やりたいことがみつからない」とか。
でも世の中働いている人の一体何割が「やりたいこと」を職業にできているか?多分殆どいないと思います。そんなもんだよ。そう都合よく行くわけない。でも食っていかなくちゃならないから、目の前にある私に出来ることを文句言ったり愚痴こぼしたりしながら必死にやるわけで。夢を追いかけるとか、目標を持つなんてご大層なことはいちいち言葉にする必要ないような気がするし。そんな小説みたいな人生なんて、それこそ有り得ないですもん。もちろん夢がある人は邁進したらよろしいです。でもそれがないからと言って、いちいち「やりたいことがみつからない」なんて言わんでよい。
夢を叶えてそうに見える例えば映画スターとか、企業の社長とかだってそうそう楽しい仕事なんてしてないと思うよ。地位が欲しいだけだったら別だけど。でも皆上手く行かないことを抱えつつ、それでも仕事としてやってるわけで。書きたい話など書かせて貰えず、書きたくないマンガを描かされてるマンガ家の方が多いのだよ。実際自分もそういうことを強いていた立場だった。じゃあ、私がマンガの編集者やりたかったのかと言えば、首を縦に振るわけにはいかない。だからと言って雑誌売れなければマンガ家と共倒れだから必死よ。箸にも棒にもひっかからないような作家の担当になっちゃっても、これをなんとか化けさせなくちゃならんのよ。「これってやりたいことじゃなーい」なんて悠長なことを言っている余裕はなかったし、今もない。
でもそういう「強いられた仕事」から得るものも実はいっぱいあるわけで。望んでやっているわけじゃないからこそ、尚更そこには見知らぬ世界があったりして。それも一つの経験。そうやって引き出しを増やしていくことで、次の仕事がやってくるわけだし。これは絶対自分に向いてないぞ〜、とか、やりたくないぞ〜、っていうものも見極められるようになるわけ。何もしないで「やりたいことがみつからない」のは当たり前。刺激のない生活に「やりたいこと」などあるわけがない。自分は世の中の職業の一体いくつを知っているのだ?多分知らないことだらけなのよ。
それなのに、やりたいことがあるだのないだの高尚なことは言えないよ。結局「甘え」なのではないかと思う。何もしなくても食べていける・・・そりゃー羨ましいほど贅沢な身分でござる。
タイガー&ドラゴンでも言っていたではないか。「似合わねえことやってるんすよ!」って。でも必死でやったら「すっげー似合ってる」になるじゃないの。アレだよアレ。とりあえず目の前にあることをやってみ!(と、やりたくない仕事を目の前にした自分に言い聞かせる・・・)。