デッキ拡張計画2(その後の金吾と刑部様)
金吾はあれ以来まったく何の連絡もしてきません。
この仕事を成立させたいと思うならば、「見積もりみてもらえましたか?」の一言くらい留守電に入っていても良さそうなもん。
そもそも日よけ設置の見積もりが入っていないんです。で、金吾は「今ついているパーゴラの型番がわからないので見積もりができない。今度メーカーの者に直接現場を見せたいので連絡します」というのが最後の伝言。
あれからさらに10日経ってます。最初に連絡取ってからは早2か月。我が家では金吾はこの仕事を請け負いたくないのだと判断。金吾完全脱落となりました。ま、デカイハウスメーカーの外構部門なので、こんなちまちまとしたウッドデッキの工事なんて面倒で嫌なんでしょうね。もっとドーンとブロック塀積むとか、植栽を何百本も売るとか、そういうことをしたいんでしょう。
ということで金吾とのご縁もここまで。
さて、そうなると刑部様の出番です。打ち合わせをして1週間、サクっと2つのプランを作ってきてくれました。現状の部材メーカーのものを使ってのプラン。独自の自然木使用プラン。メーカーものについては値引き率までキッチリ明示。今ある敷石だとか、砂利だとかを(処分するとそれだけでもお金がかかるので)活用してのプラン。
自社の施工例を見ながら「これがNICOさんちと同じようなケースの仕上がりです。人工木のデッキに自然木を足すとこうなります」と、イメージもバッチリ。
「植栽も抜いてしまってももちろん構わないんですが、立派なものなので処分するのはもったいないですね。今のまま生かすやり方もありますよ」と、軽く我が家を褒めつつ(笑)、別案の口頭提示もあり。
そして「正直、結構な金額なんです。こんなお見積り、お出ししても良いものかどうか気が引けるんですが…」と前置きしてからの見積もりどーん。
なんと金吾の見積もりより安い。
正直なところ、柵、雨除け、日除けが含まれていない金吾の見積もりを見てある程度の覚悟は決めていたので、逆にビックリ&安堵。いや、見積金額については、金吾が悪いわけじゃないと思う。メーカー品の値引き率とか、会社的に決められた経費とか、そういうのは金吾の所為じゃない。大手に頼む安心料みたいなものもきっとある。それにしたってね。
因みに刑部様は「この柵はちょっとお値段が張り過ぎるので、こういうタイプにしては?」とか、「日除けはこういう方が使いやすい上にお安いですよ」と、更なる提案がいくらでも出てくる…。ドラえもんのポケットか?
刑部様の頭の中には各社のカタログや施工例が山ほどインプットされていて、こちらの条件や好みを入力するといくらでもアウトプットされてくるという状態。こうなると、格段に「やって後悔するんじゃないか?」という心配が減ってきます。
「今まで自力でできるんじゃないかと枕木敷いたり、敷石敷いたり、芝生植えたり、固まる土を入れたり、いろいろ試行錯誤やってきたんですよ。それに使ったお金、全部足したら今回の工事費くらいになりそう」と、思わず私がこぼしたら。
「それは無駄ではありません。すべて経験です。いろいろなパターンの良いところや悪いところをわかった上で今回のご依頼になったのだから、きっと後悔しない施工になりますよ。弊社としても嬉しいことです」
と、愛ある営業トーク(笑)。いやいや、営業トークにしたって含蓄があるってもの。
こうなってくると、治部様の心境でして。刑部殿ならばなんとかしてくれる!という気分に。
そう、これはまさに治部様の心境。自分で頑張ろうと思っていたけど限界!力を貸して!知恵を貸して!刑部様のこと信じる!みたいな。
なんていうかね、単純ですけど…「刑部様のためならお金を払いたい!」という気持ちにさせてくれるプレゼンテーションなのでした。
さて、そんなわけで、いろいろ話していたら欲が出てまいりまして(笑)。コレを辞めて浮いたお金でここをこういうふうに施工してもらったら?みたいなアイディアまで出てきました。
新たな案は次の週末にいただける予定。「拡張計画3」を来週お送りします。
デッキ拡張計画(金吾VS刑部様)
我が家のウッドデッキ、家を建てたときはウッドデッキというものが存在するというだけで気持ちも盛り上がったものだけど、実際住んでみるといろいろと思うところが出てくるもので。
その後いろいろ変遷を重ねました。
最初(8年前)デッキのみ
ちょっと後 パーゴラ設置
7年前 ヨシズ乗せ、チビッコの遊び場
4年前 もっとがっつり日よけがしたい!
同じく4年前 こてつのウッドデッキデビュー(関係ないか?)
現在 ワンコ脱走防止柵設置
と、ここまできたわけなんです。で、ずっと思ってきたこと。
「ウッドデッキ、もっと広く作れば良かった」
デッキと塀の間、デッキと和室までの空間…今や雑草を育成するためだけのスペース(涙)。雑草取りがこんなに大変だなんて(怠け者と呼んでくれて構わんよ…)。
犬たちもどろんこにならずに遊べるウッドデッキ…もっと広くできないものか…。というわけで、増設のための見積もりを、家を建てたときのハウスメーカーさんの外構部門にお願いしてみました。
ところ。
「既に同じ規格の人工木のものは廃番になっているのでキレイに増設はできません」
「今ついているパーゴラの型番がわからないので日よけがつけられるかわかりません」
「雨よけは、雪が積もったりすると危険なのでつけられない決まりです」
「ブロック塀際までデッキを伸ばす場合は目隠しをつける決まりになっています(目隠し既についてるわい!)」
「人工木でも必ず防蟻処理はしていただく決まりになっているので費用がかかります」
と、マイナス発言の連続。若い営業さんはいい人なんだけど、なにせ前向きな提案がゼロ。いや、決まりはわかった!廃番もわかった!だからどうしようっていう提案はないのかい?
とにかく!広げて、犬が脱走しないような柵(&扉)を設置したい!と、目的を伝え、この子じゃとんでもないものを見積もってしまいそうだから…とネットで拾った参考画像や施工例をプリントアウトし「こんな感じにしたいの」と伝えたんですが、出てきた見積もりには柵が含まれておらず、雨よけ日よけも含まれておらず。板を貼る方向を間違えていたために「塀際まで伸ばすのはできません」と(現場確認して「あ、やっぱりできますね」って)。画像まで渡したコジャレ水栓とは違う地味なやつで見積もってくるし。そこを指摘したら「ぼく、冒険ができないタイプで。上司には思い切ったハデなのをつけてもかっこよくなるよって言われたんですけど」って。上司に言われる前に私に言われただろう?忘れたか?おい。
完成イメージ図などもナシ。
見積もりと呼べない見積もり。
そもそも柵なかったら犬が逃げるじゃん。壁際までできなかったら犬逃げるじゃん。それって広い狭いの問題以前に…。
犬出せないじゃん…。こいつ、目的を聞いていたのか?
で、改めて柵を組み込んだ見積もりを頼んだところ、約束の日を3日ほど過ぎてからポストに見積もりが投函されており(やはり雨よけ日よけは含まれておらず)。
以後連絡ナシ…(すでに10日)。
我が家では完全に「いい子なんだけど」と、金吾扱い(by大河)。
申し訳ないですが、いい子なだけでは発注できないので、知り合いに紹介してもらった地元エクステリアの会社に同じように見積もりをお願い。
打ち合わせは「ワンちゃんのサイズはどれくらい?」「お子さんはもう大きいのですね」「雑草取りは大変ですから」と、状況を素早く把握してくれる共感トークから「自然素材でもいいものがあります」「こういった施工例も」「同じようなお悩みの方からの依頼が以前もありまして」と、いくつかのアイディア提案まで。充実した内容、かつ時間半分くらいの打ち合わせでサクサク(笑)。細かく言わなくてもこちらの意図をしっかりくみ取ってくれるので、「あとはお任せします」で、終了。さしずめこちらは刑部様のような穏やかで頼れる雰囲気(by大河)。
まだまだ未熟な金吾vs経験豊富な刑部様では勝敗は見えている気がしますけどね、金吾の一打逆転があるか…(ないだろうなあ…)。
最初に金吾と打ち合わせをしたのは確かお盆前…。烏帽子岳が三度白くなる前に完成するだろうか…うちのウッドデッキ。
上田城
真田丸が始まってからずーっと行きたいなあ…と思いながら早8か月。
今更ながらの上田城。
できれば一泊くらいして温泉なんかも行きたかったのだけど、なかなかそういうわけにもいかず。
長女が一日中予備校、次女が修学旅行で不在というこの土曜日、急に思い立って夫を道連れに日帰りで行ってきました。弾丸だわー。
急に行くことに決めたもんだから、新幹線の指定席も取れず、でもまあ急がなくていいわ…と遅めのに乗ったら普通に自由席で座れた(笑)。でも、一本前のはぎゅうぎゅう詰めになってたのを目撃。あれに無理して乗ったら、たぶん上野に着く前に死んでたな(笑)。
で、豆狸のおりなりさんなんかを食べてるうちに上田に到着♪
基本、町中がこんな感じ(笑)。どんだけ真田丸!でもいいなー。町がまるごと一つのことに突き進んでるって…。皆が信繁(っていうか、幸村)を愛してる!って感じがするんだわー。
こちら、大河ドラマ館で唯一撮影の許された甲冑展示。でもね、個人的にはこれじゃなくて、信繁が左衛門佐の官位を賜った時のあの装束。年甲斐もなく胸がきゅんと(笑)。なんかねえ…めちゃくちゃ高貴な感じで、私の脳内ではちゃんとそこに堺さんの顔が合成されましたよ(笑)。
落ちない城ということで、上田城の真田神社は合格祈願にもご利益があるのだとか。そんなん聞いたらとりあえず長女の大学受験をお願いしないわけにはいかん(笑)。なんか先月も大阪天満宮でお願いしてきたんですけど(汗)。ま、日本の神様は喧嘩しないからね、いたるところでお願いしてまいります(受かったらお礼参りに行かねばならんね)。
博物館の展示もこじんまりだったけど、一生懸命真田関連を並べたご苦労が垣間見えました…。
そして後ろにいたご夫婦のダンナさんが奥さんに「だからあ~、幸村ってのは草刈正雄だよ!」と言っていたのを全力で訂正したい気持ちでしたけど、そこはぐっとこらえた(笑)。電車の中とか、たまにそういうことありません?
上田は小さな街でしたが、本当に何もかもが真田…というか六文銭で埋め尽くされてるのが印象的。ただ、そんな小さな街なのに、ぎゅう詰めの新幹線を避けてゆっくり座って行ったお陰で、真田の郷の方までは行かれず…。もしお礼参りに行くことになったら、次回はそこまで足を伸ばそうかな~と。
そして。
駅前のからあげセンターのからあげ…めっちゃ美味しかったのが何より忘れられないわあ…。
相席いいですかー?
朝ごはん風景。
「失礼しまーす。相席いいですかー?」
てな感じで、強引に相席に持ち込むこうめです。
写真撮り始めたら、狭いスペースで器用に反転(笑)。
瞑るおおかみ黒き鴨
友人(コメント欄に時折出没してくれるへの8姉さん)に誘ってもらって、久々にお芝居を見に行ってまいりましたよっ!
「瞑るおおかみ黒き鴨」って、タイトルだけ見たらなんのこっちゃですが、幕末もので新選組斎藤一が主役という、ヨダレもんでした。
あらすじは端折りますが、要は幕末戊辰戦争と西南戦争を交互に描きつつ、もののふたちの複雑な思いが交錯していくという…そう、つまり言葉で説明するのがすごく難しいタイプのストーリーで。見たらわかりやすいのに、人に伝えにくいという(汗)。
でもねえ、これ見て私久々に中村半次郎好きだったことを思い出しましたよ!いや、見るまで忘れてたんかいっ!という感じですけど、忘れてたんですけど…でも思い出しました!はっきりと!
そう、半次郎好きなんですよ。そもそも薩摩はあまり嫌いじゃない(長州に比べれば…)んですが、その中でも半次郎はいい男!でもって、この舞台の半次郎がこれまたやたらといい男!
知らない役者さんだったから、役者さんが素敵なのか、役どころが素敵なのか自分でも判別つかないんだけど、なかなかいいところ突いてるんじゃないかなあ。
小さめですがヒジョーにすばしっこくて身軽で、なんかどっかイライラギラギラしているんですね、若き半次郎が。
京で一番人を斬っているのは土方だと遊郭で噂になってる!と、土方に敵対心むき出しにする半次郎。土方に「俺じゃないけどな」とアッサリ言われちゃう半次郎。(言外に斎藤だと言っている土方もかなりツボった)
戊辰戦争でも自分が白刃で追い詰めてるのに、横から銃で助太刀されて怒り出すし(どうやら助太刀は「俺を信用してねーのかよ」という発想になるらしい)。
反抗期的に「旧幕府につく!」とか言い出してしまう半次郎。大久保どんにも軽く突き放され、挙句あろうことか山縣に預かられてしまう半次郎。結局「城の明け渡しは半次郎にやらせよう」と、花持たせられてる半次郎。
いやーん。半次郎かわいいなー(笑)。
めちゃくちゃ強いんだけど、ちょっと子供なんですね。
そこらへんの自分でもどうすりゃいいのかわかってないような、滾る若さがもう私くらいのオバサンから見ると(以下自粛)。
個人的にはいままでもっと余裕のある大人の色男を想像していたので、この振り切れっぷりは斬新だったけどかなり好物♪
全体的に重たいテーマを背負ってるわりに、コメディ要素も随所にちりばめられていて、決して謝らない男西郷隆盛が、お笑いの「響」長友さんだったのもツボったなあ…。このお芝居の西郷どんは特に何かするわけじゃないんだけど、大久保に対して「おはんのやることに間違いはない」と、ただ最後の号令を発するだけの男なんですよねえ。そういうデフォルメの仕方が、端的に西郷というでかい男を現していて、なんだか自刃の場面ではしんみりしちゃいました。なんだか愛おしい西郷どん…。ええ、ことあるごとに謝らない男は「どうもすみま…」ってネタが漏れそうになってましたけど(笑)。
あ、あと会津も良かった。容保公の扱いがあのオヤジキャラでいいのかどうかは賛否あるかと思いますが(個人的にはあってはならん!)、アリかな~と思えてしまうのは西郷どんと同様に全体に荒ぶる若者ばかりだから…。
佐川官兵衛寝過ごし事件とか、大山巌サキちゃんに一目惚れ事件とか、細かいネタもかなり盛り込まれていて、佐幕倒幕問わず幕末愛が滲んでおりました。
そうそう、スマートで俊敏で斎藤一に対してちょっと反抗的な島田魁ってのも、ほお~という感じだったし、土方さんのワンコではない斎藤というのも私自身の凝り固まり過ぎた感覚を解してくれて、なんだか脳みそフル回転。
もう一回見て頭整理したいよ(笑)。
新選組大好きで、新選組斎藤が主人公で、それで薩摩に惚れる舞台…なかなか深いもんがありました。