新 お気楽日記

日常を徒然なるままに。

家電

いわくつきの洗濯機。
イマドキ流行のタイプを購入することにして、それにあわせて脱衣場の棚の位置などを決めたり、入り口の幅を確認したりと、洗濯機アリキの設計をした我が家。なのにこいつでひと悶着。

サイズ的には問題なく納まるはずのものが、搬入前日の現場下見に来た運送屋さんの「ああ、2階?無理ですね」のひとことから始まってしまった。「そんな筈ないでしょ?」と食い下がる私に運送屋さんまずは「あ〜階段に手摺があるでしょ?これ当たるんだよね」と。その場に居合わせた現場担当さんから手摺を外すことも可能だという提案が出るととたんに「手摺の問題じゃないんだよね」。
「今のこういう洗濯機、デザイン重視だから持ち手がないんですよ」。え?そういうもんなのか?じゃあ一体皆さんどうやって設置してるのか?「重量も重いんで、無理です」「L字や直線の階段ならいいんだけどねえ、こういうコの字型は無理。角で回転できないから」「新築でしょ?クロス傷ついたら困るでしょ?」と、とにかくできない理由をひたすら並べ立てる。言ってることは言葉だけ聴けば「なるほど」ということですが、これがプロの言い分なのか?と考えるとちょっとおかしい。だとしたら、わざわざ下見しなくたって店頭の会話でわかるでしょう?「コの字型の階段を使って新築一戸建ての2階へ運び入れる」と言っただけで無理だと判明するはず。
結局あれやこれやで押し切られてクレーンで窓から入れることに決まりました。うーむ。引越し屋さんなどはかなり巨大なものでも、クレーンではなく人力吊り上げで窓から入れてたぞ…。クレーンを使うのはピアノくらいじゃないのか?で、後からその金額を聞いて目の玉が飛び出ました。25000円也。
それでも入れないことにはしょうがないので結局それを強行(というか、夫がお願いしますと言ってしまったの)。しょうがない、このことは忘れよう〜と思っておりましたが、翌日、設置された洗濯機を使おうとしてビックリ。両側に3つずつ持ち手がついとるぞ!ここでぶちきれました。仮に本当に運び込めないシロモノだったとしても、持ち手はある。その部分だけであっても嘘をつかれたことに変わりはない…。それってビジネスとしておかしいだろ?仮にクレーンという特殊な運搬が必要だったとしても、店頭でそういう場合の費用の説明がなかったのも納得いかん…。
むくむくと疑いの気持ちがわきあがり、PC繋げて最初にしたことはクレーン費用の相場。ピアノの専用クレーンでも、せいぜい10000円〜15000円。クレーン代の領収書を見ると、そのクレーン会社独自のもので、運送屋のものでもなければ家電量販店のものでもない。おかしくないか?量販店はこの事実を知ってるのか?市内送料無料ってのも誇大広告にならない?
悪く想像を働かせると、量販店は運送屋の現場での動きなど知らず丸投げで、運送屋は勝手に提携しているクレーン会社に仕事を振るように話を進める。割高なクレーン代を請求して、運送屋もその一部を受け取っている…という図式が思い浮かぶわけ。
どーしても解せないので、とりあえず量販店に問い合わせました。サイトの問い合わせメールに簡単に事情を説明して、この方法に問題がないのか?これを量販店側は承知しているのかどうかを聞いてみたところ、翌日購入店からすぐに電話があり、細かな事情説明をさせてもらいました。このときの電話口の方の対応はとても丁寧で、真剣にこちらの言葉に耳を傾けてくれました。するとさらに翌日電話があり、運送屋さんもやり方がマズかったことは認めたとの話。
結局、今後運送屋に丸投げはせず、運送屋さんとのミーティングを毎月行うことや、店頭での説明を徹底することを約束してくれました。「店頭の人間が、売れさえすればいいという目先のことにとらわれていたことも事実です」と。結果的にクレーン代のうちの半額を返金してくれるということを、あちらから提案してくれて、ことは一応終結。
店頭も、運送屋さんも、過当競争の中で厳しい状況にあるのだなあということがナマナマしく伝わってくる出来事でした。話は済んでも、そう気分のいいもんじゃないです。1000円でも安い方が良いと思って、ついつい私も「同じ洗濯機ならちょっとでも安い店!」と、その量販店で購入しちゃいましたが、結局高くついてるんですよねえ。いえ、他で入れたらもっと運送料がかかったかもしれないという可能性もあるけど。
事後の対応はとても誠意が感じられて良かったけど、もうあの店で買うことはないだろうな〜。やっぱり量販店のあの過激な値下げ合戦は危険だと思う…。多分誰もが切羽つまった状態なんだろうね。なれば消費者が冷静に賢くならなくちゃいけないんでしょうねえ。いい勉強になりました。