新 お気楽日記

日常を徒然なるままに。

居眠り磐音江戸双紙

面白かったのでとりあえず6巻までまとめて読んでみました。ドラマも6巻までのお話らしいし。
いやーもう、あの人もこの人もキャラが立ってて面白い!長屋の人々も今津屋の人々も与力様もどいつもこいつもいいキャラ(笑)。磐音は賢くて腕も立って仕事はできるのに、どっかぽよよよ〜んとしちゃってるし、ああもうこういう男は女が放っておかないっ(笑)。欲を言うなら色気が足らんのですがねえ(笑)。いや、欲というよりはここが致命的にイマイチ…な。いやいや、いいんです!単なる私の男の好みの話なので。面白ければそれでいいです。

ですが!ですがですよ!
以下ネタバレ含む叫び。


大の男がですよ、家のために自ら苦界へ身を売った元許婚を捜し求めて延々日本中を旅するってのはどうなのよ〜。行く先行く先で飯食ってる間に、彼女はいなくなっちゃうし(←そうじゃない)。しかもニセモノ掴まされてるし(←意味違う)。もー笑うところじゃないのにちょっと笑っちゃったじゃないかっ!しかも彼女も彼が捜し求めてくれるであろうことを望んでいるのか(や、あきらかに望んでる)、ポイントポイントに目印置いていくし(←これも意味違う)。てかそんなわらしべ長者みたいにどんどん値段の上がって行くような凄まじいいい女なんですねっ(←若干嫉妬心)。そこまで凄まじくいい女がいつまでも「俺の助けを待っているのだ」って思える磐音の能天気さ(いや実際彼女は待っている)。彼女もそこまで思っているならもうちょっと、もうちょっと身売りを待てなかったんかっ!とか思ったりとか。しかも一生嫁を貰わずに遠くから吉原の彼女を見守るとか言い出すしっ!そんな悠長な話なのかっ!

とかなんとか騒いでいる時点で全部作者の思う壺…って感じで。な、何を熱くなってんだ私(汗)。
ま、美男には美女の私の持論からいくと、設定的にこの二人は日本中を探しても見当たらないくらいの大変なお似合いなわけで、ならば文句なしなんですが。でも奈緒さん(元許婚)そのものがあまりにもストーリーに出てこないお陰で、どんだけいい女なのかが全然わかんない(しかもドラマのイメージが先行したためにいい女の設定そのものがよくわかんない)。まさか本当に子供の頃から「お嫁になる〜」ってかわいく言って育った世間知らずじゃなかろうな?そりゃ時代背景とか武家の男女の仲だ〜とか考えればそれでいいんですけども、江戸のおこんちゃんがあまりにも現代的にいい女なので、ついつい「何を根拠にそんなにお互い惚れあっとるんじゃい!」と突っ込みたくなるわけでして。
でもきっと男の人は、奈緒さんみたいな奥ゆかしい美人がずーっと待ってるっていうのがロマンなんだろうなあ〜。恐らく女性読者の多くは「おこんちゃんと一緒に長屋暮らししてるほうが幸せだぞ」って思うんじゃないでしょうかね。でもそう思う時点で、なんとなく話のラストが想像つきますね〜(笑)。藩財政を立て直すための破格の人間担保磐音と、わらしべ長者奈緒。磐音が大出世の後に奈緒さんを取り戻すであろう展開はなんとな〜く。そう想像させておいて違う展開に持っていったらそれはそれですごいけどなあ〜。

というわけで、簡単に言うとイライラしたりぶーすか言ったりしながら完全に磐音の世界にはまりこんでいるわけで、つまり「面白くてとまらんがな」という状態。とりあえず続きを注文してみました。ドラマも2週ないことだし、その間に読んじゃおうかと。ドラマがまた違って見えるかなあ〜。