新 お気楽日記

日常を徒然なるままに。

美容室へ

久し振りに髪を切りました。本当は卒業式前くらいに行こうと思っていたのだけど。震災によりそれどころじゃなくなり、伸びっぱなしのプリン頭で長女の卒業式に出席していたのでした。あのときは直後でどさくさっぽかったけど、さすがにこのまま入学式は些かみっともないだろう…と、本日美容室へ。
美容室の方々との話題はやはり専ら地震のこと。彼らはお仕事だから、きっと毎日同じ話題をお客さんとしていることでしょう。それでも飽きた素振りもなく地震の話題。若いけど彼らはプロだな(笑)。そして、不謹慎かもしれませんが、地震のときの自分のことやお客さんから聞いた話などを笑い飛ばしながらまるでお笑いのネタのように話してくれたのが、個人的にはすごく楽しくて妙にスッキリしました。
高層ビルのエレベーターが、地震なのに停止せずにガンガン左右にぶつかりながら上がって行って顔面蒼白になった人の話。
震災翌日なのに、全然徐行とかしないで通常通り走る電車が頼もしくも怖かったって話。
お風呂に入っていると「緊急地震速報が出た!」と、お風呂場まで駆け付けるお母様の話。
怖くて夜が眠れないと言いつつ、肝心の余震のときには寝不足で疲れ果てて爆睡していた家族の話。
買う気はないのに「今日もヨーグルトは売ってなかったわ」と、市場調査を自主的にしている友人の話。
どれもこれも命があって、今そこそこ通常通りの生活ができているからこそ笑って話せる話だし。あの日にえらく怖い思いをしたご近所的共通認識があるから頷ける話。石油タンクが爆発して道が閉鎖されていたり、電車が止まって帰れなかったり、車が出せなくてチャリ通勤したりという経験を皆してて、他人事じゃない中での笑いには人間の逞しさみたいなものすら感じたりして。
何にせよいまどきの若い子はしっかりしてる!笑い話にしながらも、買い占めはしないし、節電はしてるし、そういう日常に不満を持ってないし、一生懸命仕事してるし。焦ったり不安がったり騒いだりしてもしょうがない、今を普通に頑張るんだ…っていう落ちつきすら感じちゃった。寧ろ私より上の年代の方がみっともない行動を多々取っている気がする。ま、子供がいたりすると守るものも大きいから多少はしょうがないと思うけど。普段は「んたく!今時の若者は!」と、ついつい言いたくなってしまうアラフォーですが、若い子も捨てたもんじゃないなーってちょっと頼もしく思えたのでした。
因みにそこの美容室は、売り上げの1%を寄付するとスタッフ皆で決めたそうです。そしてマッサージのときにあててくれるホットタオルは節電のため現在中止とのこと。ううっ、あれ気持ちいいのになあ〜と心の中で残念に思いつつも、なんだか心の方がホットになりました。
皆が頑張る気持ちでいる美容室で元気を貰って、髪も気持ちもすっきりした日曜日です。さあ、明日からまた頑張るぞ!