新 お気楽日記

日常を徒然なるままに。

デパート

考え事も多く気鬱になりそうな瞬間もある毎日ですが、本日は雨の中電車に乗ってデパートに行ってきました。時節柄、おつかい物をいくつか調達しなければならなかったので。
で、行ってみてまたびっくり。デパートは意外と明るいということがわかりました…。これでいいのか?節電は。
エスカレーターは半分止まっていましたが、でもそもそも上りも下りも2つずつあるのが不思議なくらいだったので、これでちょうど良いと思います。たぶん誰も不自由してなかったです。エレベーターもがんがん動かしてましたしね。常にオペレーションの悪いエレベーターだし、余震もまだまだあるってときに使いませんけどね。
それから照明。十分すぎるほどに明るい。この半分でも十分ですよ。たぶん昨日行った量販店はこの半分以下の暗さでした。ぶっちゃけレジで値札を見るおばさんが苦労してたくらい(笑)。なんでこんなときに商品をスポットライトで照らしているのか意味不明な売り場です。こういうときは安全が確保されればそれで良いんじゃないだろうか?
それから暖房。上層階は子供たちがコートを脱いでも「暑くて逆上せそう…気持ち悪い…」というほどの暖かさ。でも入口付近は開閉の度に冷たい風が入ってくるので、レジの足元には電気ストーブやパネルヒーターが3つも4つも並んでる。勿論店員さんは膝丈スカートにブラウス、ベストというスタイル。なんか違くない?寒けりゃパンツはけばいいじゃん。ストッキングじゃなくてタイツとか靴下はけばいいじゃん。それでストーブ消そうよ。
なんだか緊張感のないデパートだな〜って、正直なところ呆れました。
入り口を入ったところではお兄さんたちがずらりと並び声を張り上げて「義援金お願いしまーす」と叫んでいるという状況もね。素通りする人間がなんだか罪悪感さえ感じるような構図で。
なんか違わないか?
復興支援とはパフォーマンスではない筈。そんな茶番でお客が納得するとでも思っているのかしら?これがあのデパートの本質なのならば、今後買い物に行くことは控えたいくらい。それくらい不思議な気分にさせられた数時間。
勿論、リッチな気分になれるのがデパートの存在意義のひとつなら、明るいことも暖かいことも便利なことも大切でしょう。暗い気分になりそうなこんな時だからこそ、買い物に来た方には快適に過ごしてもらいたいという思いもあるんじゃなかろうかと、勝手にデパート側の震災対策会議の様子を想像してもみました(笑)。でもそれなら義援金を募る安っぽいパフォーマンスはやめた方がいい。そんなことよりも、大きな物流システムを持つデパートならではの支援内容を是非私たちにアピールして欲しい。その方が余程「いろいろ買ってこのデパートにも頑張ってもらおう」って思えるじゃん。あとはポイントカードのポイントの一部を義援金にするとかさ。買い物した分だけ、この先もずーっと支援になるとかさ。そういうのが、寧ろ経済を支え、復興を支えて行くんじゃないのかしら?
ま、でも、もうポイント付きクレジットカードは解約するわ。このデパートで今後買い物はしないと思うから。お財布に何枚もあるクレジットカードを、整理したいと思っていたところだったんでちょうど良いです。リストラ第一候補になりました。



今回の震災は、自分にとって本当に必要なものとそうでないものをはっきりと見極める良いきっかけになってる気がします。ただ与えられるものをだらだらと受け止めるのではなくて、自分が選ぶ側になる。自分を見つめ直し、贅肉を落としていくような作業に思えます。



因みにそのデパート内、開店してまだ数カ月の筈のヴィトンが真っ暗でまったく営業してませんでした。明るい店内でそれは異様なほどの空間。なんとなく気になって、帰ってきてネットで検索してみるとこんなニュース。

ルイ・ヴィトンが赤十字社に寄付を発表

小市民の私とは縁のないブランドですが、会社そのものも被害を受けながらも復興支援してくださっているとのこと。臨時休業は被害の所為かもしれませんが、でも潔い休業に寧ろ海外一流ブランドの矜持を感じたのでした。