新 お気楽日記

日常を徒然なるままに。

これは挫折と言うのか?

小6長女、この冬人生の初体験がありました。世に言う受験というやつです。我が家はどっちかと言うと「はあ?最寄りの中学がどうぞと言ってくれているのに、何故わざわざお金をかけて別のところに行く?」という考え方なので、私立受験などありえませんっ!と、偉そうに言うのもアレですが、そんなお金があったら家族旅行に行くべし!みたいな感じです。勿論塾など行ったこともありませんっ!(決して私立受験される方を非難しているわけではありません…)
とか、いろいろ言ってみたものの、そんな我が家でも考え方の根底を揺るがされるような教育システムというものが、昨今はいろいろとあるようで。説明会があるからちょっと聞いてこようか?と行ったのが運のつき。長女…すっかりその気になって「行きたい〜。だって制服がかわいいんだもん〜」(←バカの代表みたい)なんてことになり、この半年ほど自宅でミッチリキッチリ受験勉強致しました。その1校だけを受験する、ピンスポット参戦です(笑)。塾は行きません…お金がかかるから(←結構拘ってる)。まあ、よく頑張ったと思います。毎日何時間も。土日もお正月もなく元日から自主的に夫とマンツーマンでガシガシやってました。勉強嫌いな私の子供とは思えません(キッパリ)。夫のDNAなんでしょうね、きっと(フン)。
もともと楽天家の娘は、新しいことに取り組むのが大好きで、どうやら受験勉強も試験もその一つになってしまったみたい。試験やら面接やらが楽しみで仕方ないと言う異常事態に我が家は陥っておりました…。そして実際終わって帰ってきたら、「楽しかった〜。面接、もっといろいろお話ししたかったのになー」だって…。何しに行ってきたんだか…。そして結果。見事「不合格」。


結果を見に行って来た私は少しだけ悩みました。落ちてもともとと思っていたけれども、娘の日々の頑張りを見ているとその成果としての「合格」をあげたかったんですね。世の中の厳しさを知ってほしいと思いつつも、やはり良い結果というものを与えてあげたかったと思うのは親心。けれども10倍を軽く超える倍率の中で、その10分の1に入ることができなかったのは紛れもない娘の実力。
普段、異様に能天気な娘だけに、もしかしたら人生初かもしれない挫折にどんな顔をするだろうか?どんな言葉をかけてやればいいのか?いろいろ考えました。で、結局シンプルに「残念だったね」と言うだけになったんですが、その言葉を発するのに結構な労力がいった気がします。自分のことより重たい…こういうのは。
娘の返事は「そっか、しょうがないね」。なんかサラリとし過ぎじゃん?
「やるだけやったんだからしょうがないじゃん」って、それは私が言う台詞だよっ!!!
で、高校入試でリベンジすると言いだすかなと思ったら、「じゃー、高校は好きなところ選べるようになったってことだねぇ(←中学から入ったらその高校に行くしかないシステム)」とか言うし。挙句の果てには「高校で、あそこよりももっといいところに行けばいいってことだね。なんか選ぶのが楽しみー」などとのたまう始末。
キミは一体何を考えているんだ???何自分でハードルあげてんだ?それとも世の中ナメてんのか?と、いろいろ考え、最終的には、もしかしてもしかして親が凹まないように気を使ってくれているのか?とまで思った私ですが、結論は実家の両親まで含め皆「あれは天然!」。
そうですね、そうだと思います。あのノンストレスな性格は天然としか言いようがないし、すっとぼけたコメントが我が夫にそっくりですもの(涙)。担任の先生にも「スゴイ頑張りやさんだけど天然でスコーンと抜けているところがかわいい(←先生ありがたい渾身のフォロー)」と断言されてますしね。


いや、それでも面白い経験をさせていただきました。母もいろいろと楽しかったです。育児は育自と、いつも思わされていますが、今回もなんだか少し成長できた気がします。長女よ、ありがとう。と、涙ながらに思っていたら今度は次女が大きな声で言うのです。


「ねえねえ。お姉ちゃんが落ちた中学に、もし私が受かったらすごくない?」


勘弁してくれいっ。