新 お気楽日記

日常を徒然なるままに。

それがサッカーだべ

ワールドカップというのは、良くも悪くもサッカーのルールとかセオリーを知らない人も観ているわけで…だから毎度渋谷の交差点がすごいことになるわけで、だから凄まじいお祭なのだと気分が高揚するわけで、だからPK失敗するとすごく非難されるわけなのね…。
ということをここ数日実感。
外した人に「おめーが決めてればよ!」と腹が立つのは当たり前の感情ですけれども、どんな名選手でも何故かここ一番外したりするのがPKで。そんなもんイチイチ責めてたらそれだけで4年経っちゃうよ…てのは大げさか(笑)。


なんでも昨日…というか今朝のウルグアイとガーナの試合でも面白い展開があったんだとか?生では観ていなかったけれども、後からニュースで観て、そんなすごい試合を見そびれたのか〜っと残念無念な気分。
あのハンドセーブ(&一発退場&PK)というのを、サッカーならではの面白い展開だったと思えないタイプの方も多いそうで。アンフェアだって言う人もいるんですってね。そういう方は多分サッカーに合わない体質なので、精神衛生のためにはあんまり観ない方がいいんじゃないかと思う。


あんなことをして、退場までして、それであんなすごい展開になって、結局PK戦であんなことになって…というのがサッカーの醍醐味だと思うんだよねえ。ああいう結果になったかどうかは紙一重なわけで。もしかしたらアレの所為でウルグアイは敗退したかもしれないし…。何もかもが結果オーライの話だからこそ面白い。
(って、アレとかあんなとかじゃ意味わからん…という方はどっかでダイジェストかなんかをご覧くださいませ)


昨日はブラジルとオランダの試合で日本の西村さんが主審を務めて、ひじょーにドキドキしました。別に「誤審したらどうしよう〜」ってドキドキしたわけじゃあ、ありません。四角四面のつまらんジャッジしたら嫌だな〜って思って。私も決してサッカーに詳しい!というわけではないので声高らかには言えないのだけれども、サッカーの魅力の半分くらいは審判にあると思うし、たぶんサッカーファンは皆そう思ってると思うから。
誤審騒ぎで映像判定を入れろとか、いろいろ声が上がっているみたいだけど、私は基本的に反対。そりゃーこの間のゴールラインを割っているのにノーゴールというのはさすがに「それぞれのゴールにゴール判定員つけろ」と思いましたけどもねえ。


どうもこのところの「フェアなプレーを!」とか「正確なジャッジを!」っていうのは、サッカーの面白みをなくすための言葉のように聞こえてならないんです。
サッカーは審判が上手い具合に試合を運ばせて行くのが面白いんだもん。流れのためにあえてファウルを見逃す…こっちのチームに有利に流したら相手チームにも同じくらいの見逃しをする…。どっちかが「不公平だ!」と言い出さないギリギリのところで上手く試合を運んで行くのが審判。カードを出すタイミングなんかもそう…機械で「はいファウル」「はいセーフ」じゃあ、話にならん。これは人がやっている最高に人間味あふれるゲームなんだ…と思うから。そこらへんの面白みを「理解できないぞ!」という人は、是非とも陸上とか水泳とか、きっちりとした線引きのある機械でフェアに判定できるタイプのスポーツのファンになるといいと思う。


だからそういう意味で、西村さんが試合がつまらなくなるジャッジをしたら嫌だな〜っていう、老婆心がどばーっと昨日は出てしまったんですが…結果的にすごく良かったなーと思った…。ああでもな…今、かつてのイタリアのコリーナさんみたいな審判がいたら、初めてサッカーを観る人もその魅力にもっと気づくだろうになあ…と今日は何度も思いました。


話がだいぶ横道にそれたけれども。きっとアレはガーナの選手も「やらりたー」と素直に思ったことでしょう。試合巧者と呼ぶにはだいぶ危険なカケでしたけれども、結果それでかったウルグアイは相当なツワモノだと思う。これもまた「勝つしかない」という決勝トーナメントの醍醐味だし。だからこそ次の試合どうやってくるのかな…というのも楽しみ。
いろんな意味で記憶に残る部分の多いワールドカップでございます。