微糖くらいで

仕事で、企業とか各種団体とかの「新規採用案内」のようなものを作ったりすることがあるんですが。
なんつーか既存のものに、「夢をかなえよう」とか「希望を持って〜」とか「無限の可能性が〜」とか、そういうあま〜い雰囲気のが多くて、気分が逆に凹みまくる（笑）。新卒さんには確かにそういう社会とか将来への夢や希望が必要だし、そういうものに胸を膨らませて生きる時期も確かに必要だとは思います…が…。このご時勢、そういう言葉に本気で胸踊らせる学生さんはどれくらいいるんでしょうかねえ…。なんとなーく、甘い誘いで「楽しい職場」を演出してみたところでどうなんだか。賢い人は、そんな募集案内作ってるところはマユツバだな…と思っちゃったりしそう。
夢も希望もないとは言わないけど、やっぱり社会はシビアだし、厳しいし、理不尽のてんこ盛りだし。寧ろ、そういうことを前提としてでも「働くぜ！見てろ！」という気合の入った人材が欲しい時代なのではないかという気がしなくもないのですけど。
何しろ私の職種は私の周り限定かもしれませんが、慢性的に人材不足。なんてったってこの私に「忙しいのは承知の上です…そこをなんとか…」と頭を下げて頼みに来る人がいるんですから…こりゃ相当の人手不足ですよ。新人さんはサックリやめて行く人も多いし。本当に就職難なのか？と思いたくなるくらいにサックリ辞めるんでこっちがびっくりします。食べてけるんだな…羨ましいぜ…みたいな気分。
そんなわけで、来年度用に私が作る採用案内は押し並べてシビア路線です。甘い考えで、打算で「受けてみよっかな〜」みたいな人はびびって応募できないようなモンにしようかと思ってます。「テメーの夢や希望のために働くんじゃない…会社と社会のために働け！」というような。お前の可能性なんぞナンボのもんじゃーい！っていうやつです。
それで企業側がオッケーするかどうかはわかんないけど（笑）。
ダメもとでそれくらいのことをしてみたい気分なんですよう〜。