新 お気楽日記

日常を徒然なるままに。

官僚たちの夏第九回

はふー。鮎川さんかっこええ…。こりゃーもう間違いのない鮎川スペシャル!何も言うことはない!あなたは男の中の男だ!
終了!




………



というわけにもいかないので、一応鮎川さん以外のところで感想書きますか(一応かいっ)。
風越派ついに情勢をひっくり返した!と思ったら問題山積(笑)。なんかこう〜風越派が台頭すると世の中がメンドーなことになるっていう方程式があるんでしょうかねえ?それとも風越がそういう星の巡りの下にいるのか。でも何気に今回風越さんなんもしてまへんな。この人ね、すっごい働いてるミスター通産省に見えますが、意外となんもしてませんよ、毎回(笑)。いや、ガッツリ働く男たちに慕われていることそのものがすごい働きってことになるんですよね、たぶん。飲み屋で彼らもそう言ってます。なんかこう〜むずがゆいな「三人でやってきたじゃないですか」みたいな発言は(笑)。まあ確かのそれ以外の人々はくっついたり離れたり…一環してませんからねえ。

そんな一致団結してる風越組の台頭を面白く思わない片山。あんた…器小さすぎっ!でも、寧ろ男らしさは感じた…牧よりは。何とも鼻につく嫌なやつではありますが、片山は片山で仕事の仕方に筋が通っているんですよねえ。自分が信じた道、慕った人がああだった…っていうだけで、風向きが変わっても宗旨替えしたりしないし。ええ、誰と比べてそう思うかって牧ですけど(笑)。あそこまではっきりと信念の違いを見せられると、寧ろ片山がカッコよくさえ見えるから不思議です。ダメとなったら辞めてやる!っていうのはアリでしょう。事実上の敗北宣言でもあるわけだから。「耐えられないっ」っていうのは暑苦しい風越派の汗のにおいが生理的に嫌なんでしょう。たぶんそうだ、きっとそうだ。僕のオーデコロンでは掻き消せない耐えられない臭いだっ!てなもんでしょう。でもって、牧は政治家向きだわね、それもコモノ。

そんなとき、現実的なのは須藤総理。おかげで盤石だ〜みたいなことを言っていたのは庭野ですかねえ。そりゃちょっとノーテンキ過ぎるぞ…と思わせられる展開ですが、風越はその辺ある程度は見越しているわけですよねえ。あの!あの!理解ある須藤さんがあんな…っていうのはね。でも牧みたいにコロっとひっくり返ったりしないところは、やはり志ある器のでかい政治家だから(何かと牧につっかかりたくなるな)。完全にヒールになれないのは須藤さんの長所でもあり短所でもありってところでしょうか。池内さんはそこんところの割り切りが素晴らしかったのかも。

そんなこんなでなんだか大変な通産省(とっても大雑把ですみません)。印象深いシーンをいくつか。

庭野は汗臭い風越派ではあるものの、やっぱり弁舌の方がメインなわけですね。鉄鋼業界を前にして説得を試みるあたりは、大したセリフ言ってない割になんか重みとインテリジェンスが感じられて、私だったらうっかり説得されそうな(笑)。こういう時の所謂若干押し殺し気味の山南ボイス(←勝手に名付けた)は、耳に心地よいわ。
事故を起こした炭坑からの鮎川さんの電話。鮎川さんが精神的なつらさを素直に吐露するあたりは、なんだか抱きしめてあげたくなっちゃうではありませんか。精神的につらくない…と虚勢を張ることだってできたでしょうけれども、そういうものの必要ない風越さんとの信頼関係が電話線を伝わって黒電話から洩れてました。いいな…男同士のこういう関係は。つらい決断だからこそ官僚がそれを被るものだと、腹は決まっていて、それでもつらいと。泣かせる。
炭坑の人々とのやり取りもね。結局労使双方の信頼を得ることができたのは、鮎川さんだったから。一緒に炭坑節踊った仲だもんよ。きっと炭坑の人々も「嫌な決断と役回りを鮎川さんが全部かぶってくれた」と、いつの日かその男の大きさに感謝することでしょう…。
さあそんな男を見せた鮎川さん。なんだよー、治らない病気は鮎川さんの方だったのかよ(牧じゃなかったのか!ちっ!)。そりゃーねーぜと多分皆思っているけど、一番思ってるのは風越&庭野なのでしょうねえ。待合室でうつむいて目をうるませている庭野に胸がドドドドキッとなったじゃありませんか。なにそれ。なんかすっごいキレイじゃないの(ああ不謹慎な感想で申し訳ないことです)。多分風越さんもものすごーくドキっとしたと思います。あの庭野があんな顔するなんて!!!一体何があったんだ!!!でしょ。これは。あんな横顔見せられちゃったら「庭野のためだけに鮎川生きろ!」と鮎川さんをどつきたくなってきましたよ。

ああ…でも鮎川さん…死んでも炭坑に鮎川伝説は残るよ。炭坑の人たちはちゃんとわかってるよ。うん。と、感想書きながら涙が出そうになる…。たまらんなあ〜。仕事する男はかっこいいなあ…。

次回、もみくちゃにされる庭野を楽しみにしよう(立ち直り早いな)。