新 お気楽日記

日常を徒然なるままに。

官僚たちの夏第八回

久しぶりの官僚たちの夏。夏終わるけど、第二部スタートなのね(笑)。評判いいから引き延ばす〜とかっていうパターンが陥る薄い展開にならないといいけど…とか思ったりして。それにしても今から第二部って、あと何話やるつもりなのかしら?と、すっかり官僚たちの秋になりそうな不安がよぎったりして。

しかしまあ蓋を開けてみればやっぱり暑い夏でした。

今回の最大の見せ場はやっぱり庭野くんの炭坑節かしら?まったく踊れていない上に、なんとなく無理矢理感があって、すごく庭野くんらしい(←褒めてる)。鮎川さんが割とナチュラルに輪に溶け込んでいるが故に、「エリート官僚が一生懸命皆の間に入ろうと努力している」という感じが出ていて、なんだか胸を打ちました。

本当は一番の見せ場は予告でもたびたび流れていた「権力がなければおまえは仕事ができんのかボケ!」(←若干脚色アリ)という、牧への挑戦状ですね。最早こうなると、片山と同期というよりは、牧と同期なのか?というくらいの迫力です。そうね、この人、切羽詰まるとすごい迫力の出てくる人なのよね。あの顔であの声でああいうトーンで迫られると、「う、う、う、ううう〜ん?」みたいになりながら相手は何も言い返せなくなりそうで。なんというか、「そんな目で見ないでよ」と、ついつい腰が引けちゃう感じ?

今回カッコ良いなあ〜と思ったのは池内総理から須藤次期総理への聖火リレー。タイプの違う二人の大物政治家の「国を思う気持ち」っていうんですかねえ。しびれちゃった。それぞれがそれぞれの役割を果たして、ときにどちらかが悪役になりつつも国を動かしていくという、器の大きさが感じられてなんだか「男だなあ」と。

それの官僚バージョンがつまりは玉木から風越へのリレーで、ここもまたたびたび対立しながらも、それは仕事上での信念の問題であって、どちらが正解というわけではない男の友情というものが水面下にあったからこそ素敵でした。こういう人たちはどちらかがどうなろうとも、顔を合わせることがまったくなくなったとしても、男同士の心のつながりあいはずーっと続くんだなと。いいねえ。なんとも爽やかな玉木の顔をじっくり見ていたら「あれ?なんだか船越さんてすごくかわいいお顔なんだわ」と、ヘンなところでどきっとしちゃった。やっぱりいい役者さんはいいですなー。

で。悲しいかな、そこまでの深さが感じられない対立が、鮎川と牧。前回鮎川があそこまで牧の実力を認め、恐ろしいほど素直に出世争い辞退の気持ちを打ち明けているのに、牧のこの態度。この人おフランスかぶれだからしょうがないのよ…って言ったら、フランス人が怒りそうです。まったく独善的な態度と嫌味ったらしいインテリ気取りな雰囲気がもう憎たらしくて憎たらしくて。やっぱりいい役者さんはいいわ(笑)。単なる嫌な奴になり下がりやがって!と、今のところ私の中で最も嫌な奴ランキングトップを走っております。もうね、嫌度では古畑大臣なんてメじゃないです。古畑は分かりやす過ぎて寧ろかわいく思えてきたもん(笑)。

でもって、さらにその下の片山と庭野になると、対立と呼ぶのも腹立たしいほどの関係。相手の仕事ぶりを僅かにでも理解しようとか、話し合おうとかいう意思が皆無。これは片山だけじゃなくて、庭野もそうなんですよねえ。片山ほど出世に貪欲じゃないから、目立たないけど、はなから相手を切り捨てて一緒に頑張ろうという姿勢がない…こういう世代の違いというか、世の中の流れは見ていて歯がゆいけど面白いなあ〜って。

どうやら来週は鮎川さんスペシャルな予感。これは風越派は必見ですな。風越派不遇の時代は終わったけれども、世の中はどうやら大変なことに。いや、庭野に限っては無理難題があればあるほど素敵に見えるのでいいんですけど。鮎川さんはちょっとかわいそうになっちゃいそうだな…。