新 お気楽日記

日常を徒然なるままに。

官僚たちの夏第六回

周回遅れになりそうな、寸でのところでの第六回。堺さん…出てこないやん(笑)。前回の庭野スペシャルがスペシャル過ぎたのか、もうあんなコンピュータ問題なんてどこにもなかったかのような状況に…。一応あれのおかげで風越人気が沸騰しているというくだりはありましたけれどもねえ。もうちょっと庭野がホクホクしててもいいような気がしましたが、本人も何事もなかったかのようにスルっと公害問題にシフトしたようです。まあ、しょうがないか…いつまでも過去の栄光にすがらない…そこまたサムライスピリッツってことで。


今回のこの黒い水事件、公害問題としてはマイナーなんですが、公害の歴史の中では実に重要なポイントを占めている史実なのですよねえ。ドラマ上ではするっと解決の方向に行っているように見えるけれども、現実はシビアなわけだし。考えてみれば公害問題だけで1クールくらいのドラマ作れるよなー。


さて、そんな中で繰り返させる玉木派と風越派のバトル。当人同士は非常にナチュラルに仕事上の対立を繰り返しているだけで健全な状態なんですが、何しろ周囲がいけません。やっぱり片山はちょっと黒過ぎる気がするなあ。国のためを思って突っ走ってる!っていう雰囲気が微塵も感じられない。玉木を支持するのは真っ当なことで、別に何の問題もないのだけど、あの嫌味〜な物言いとか、表面的なことしか言葉にしないところとか、ちょっとこのドラマの中では違和感がありますねえ。どこかで「こいつも本気で日本の未来を考えていたんだ」というような片山スペシャルがないと浮かばれません。
今回は予算折衝のときに須藤大臣に「おまえはここまでだ」宣言されたのが良かった。あれでちょっと溜飲下がりました。ちょっと前の庭野くんを見るようではないかー(笑)。
そしてその当の須藤大臣。いいねえ、長塚さん。今回はある意味須藤スペシャルだったんだなー。大蔵大臣として出てきたときは「ん〜どうよ?この人…信用していいのかねえ?」と思ったもんですが、壮絶な政界バトルを演じながらも、部下を信じ、日本の将来を考える…なんか一気に須藤大臣ファンになっちゃった。その分総理の黒さに頭が痛く…。いや、あの二人のやり取りには痺れました。そして予算が取れなかったことの原因を「私が総理ではなかったことだ」言いきった須藤大臣の切なさに胸がじいんと。そしてその大臣の重い言葉を胸に、心を鬼にして玉木を外した丸尾ちゃん(←西村さんだとなんかこういう言い方したくなっちゃう)。
かくして出る杭は打たれるの巻。出る杭が何本もある場合は、出すぎた杭だけが打たれるみたいで、やっぱりその辺の匙加減は大事なのね…と。あの総理じゃねえ…最後は使い捨てされてもしょうがないでしょうねえ。やはり誰に就くのかは大事。御影くん、素直に風越派にくっついていたほうがいいかもよ(え?そういう話だっけか?)。

今回、真ちゃんが結構いい味だったなーとも思います。とかく、良くも悪くも上から目線になりがちな男性官僚さんたち。若手女性ということで、ああいう公害の状況に素直に胸を痛めることができるポジションは、やっぱりいてくれて良かったなーと思える。うむうむ、やはり良くできた話なのだな…。
というわけで、次回、なぜか予告で皆が皆妙に怒っていたのが気になるのでした…。西丸さんまで怒ってたもんな…うん。もはや庭野スペシャルは望まないけど、もうちょっと出番があるといいんだけどなあ〜というところで次回!また!