新 お気楽日記

日常を徒然なるままに。

官僚たちの夏 第三回

あら、なんだか面白くなってきた!先週は端折りすぎ感があって、そんな簡単にいろんなことがおさまってしまうんだ〜と、がっかり感が否めなかったのですが、今回は良かった。何しろ待望の(?)庭野が追い詰められ苦労している回だ(笑)。
先週は業種転換なんつーものをさらっとやってのけて(庭野が苦労したということにはなってるけど)、なんだか「ちょっといいい話」に終始した感があったんですが、今回は同じような展開でもスケールが違う。通産省内(もはや政府そのものも)が混乱状態に陥って、見ている方も「何が正しいのかわからない」と思える中で、それぞれが置かれた立場で最善の選択を必死にする様子が短い時間の中にがっつり入っていたような。
唯一「こいつ本気で国のこと考えてるか?」と思ったのは片山。玉木が悪役に徹しながら苦しんでいるのを、陰ながら(いや表立ってるか)支え、バックアップしているという立場なんでしょうけどもねえ。二言目には「玉木さんは間違ってません」で、なんつーか、若干風越一派との愛情の差というのか、温度感の違いは感じずにはいられませんでした。これが故意にそうしているのか、役者さんの特性でそうなっちゃっているのかはまだまだ先を見ないとわかりそうもありません。
このドラマ、見てて気持ちが良いと思えるのは、きっと登場人物の中に“一生懸命じゃない人”がいないからなんですねえ。大臣レベルから、業者さんまで(ざこばさん良かったなあ〜)、皆一生懸命なんだもん。しかもそれが私利私欲じゃないところがいい。業者さんは考えてみれば私利私欲なのかもしれないけど、それでもやっぱり一生懸命働いてくれる人たちのため、国の発展のため、っていう思いがありますからねえ。そこんところ本当にざこばさんがいい味出してたなあー。


さてさて、そんな繊維問題の今回。何しろ庭野が苦労してる!しかも大臣秘書として、馬車馬のように働かされているではありませんかっ!こういうの嬉しいなあ〜。大臣にも認められるほどデキル秘書の姿、アゴでこき使われる姿、とことん犬になって取り入る姿、でも肝心なところでハブにされる姿、風越に報告に戻る姿。うお〜、こういう裏のある役はいいなあ(笑)。
今回印象的だったのは、風越家で鮎川と庭野が互いにそれぞれの役目を指摘し合う部分。そして二人並んでアイスキャンディーで愚痴り合う部分。そして庭野は大臣に、鮎川は玉木に必死に食い下がる部分。それぞれが違う方向に向かって、同じ目的を必死に推し進めるところは、二人がタイプの違う人だけにすごく印象的。戦友というか、同志というか、男同士はこういうのがいいですねえ。
特にベンチでついつい愚痴が出た二人は良かったなあ。アイスキャンディー美味しそうだったしなあ(笑)。相手を責めて、アイス取り上げられるところなんか、この二人の信頼感とか気の置けない関係っぷりが出ていて。男の仕事はこうでなくては!で、そんな中に紅一点の山本真ちゃんも全然嫌味がなくていいし。


話がそれました。大臣宅でたんまり飲まされても、前回のように管を巻くこともなく(←仕事モードなんだなーしびれるわ)、大臣が寝たあとに資料づくりをし、風越に報告し、朝ごはんもろくに食べないまま仕事に行き…この人そろそろ過労で倒れるんじゃなかろうか?という、妄想的わくわく感(?)が持てたのもまた良かった。再来週あたりでバッタリ倒れてはいつくばるところなかも見てみたい(笑)。いやいや、そういう話じゃなかった…。