新 お気楽日記

日常を徒然なるままに。

独り言徒然

2歳年上の、かつての同僚が亡くなりました。かれこれ15年くらい前、職場で出会った当初、私のことを「いい人だね〜」と言って、周囲をどん引きさせた正真正銘人を見る目のない大バカタレです。引く友人たちも友人たちだけど、この私をいい人だというのだから、本当にいい人は彼女の方だな〜。
私が結婚退職してからは、数年に1度会うか会わないかの間柄だったけど、それでも会うと毎日会っているように話せるので、きっとやっぱり友人と呼ぶのに相応しい人だったと思う。
最後にあったのはほんの一月前。一時退院でした。そのとき、おぼろげながら私はこんな日が来ることを覚悟したのだと思います。だから知らせを聞いても、あんまり驚かなかったのかもしれない。なんだかすごく客観的に「ああその日が来ちゃった」と思ってしまった。普段はすごく涙もろいのに、こういうときだけ涙が出ないなんて。なんだか感情のない人になってしまったみたい。
ひとつだけ悔やまれるのは、「お見舞いに欲しいもの何?」って聞いて、その答えを聞き出せなかったこと。次に会う時に渡すから考えておいてね〜なんて言って別れてしまって、それきり。
彼女の欲しいもの…何だったろう?


本当に何かひとつプレゼントできるのならば、やっぱりもうちょっと時間をあげたかったかもしれない。私があげたいものを押しつけて良いのならば。でもこれはやっぱり残された者のエゴかも。彼女はそんなもの望んでないかもしれないし。こういうのは難しいな。考えても答えは出ないし。


訃報を聞いて涙が出ないのは、彼女が充実した日々、悔いのない日々を送っていたように私には見えるから…かもしれない。そう思わせられるって、すごいことかも。
翻って。
自分はどうかな。その時、周囲にどう見えるのか。
だめだこりゃ。