新 お気楽日記

日常を徒然なるままに。

設計さん

長らくお世話になった設計さんが、「竣工立会い」および「引渡し」の日に都合が悪くて出席できないというので、ちょっぴり前倒して来てくれました。今後の参考にという感じで、写真をたくさん撮ってお帰りになられましたが、なんだか嬉しかったですね。
設計さんにしてみれば、自分が線を引いた我が子でしょう。でもその我が子は生まれる前からもう他人のものと決まっていて、手塩にかけて育て上げても自分はちょっと見に来て写真を撮るぐらいのことしかできないなんて。そりゃー大量に設計してきている設計さんだからそんなセンチメンタルな気分にはならないかもしれないですが、でもなんだかそういう思い入れを持ってくれているような感じがして嬉しかった。一緒に悩んだり、アイディアをぶつけ合ったりした箇所を「やっぱりこうしてよかったですね」なんて言い合えるのは幸せなことで、職人さんがきれいに仕上げてくれた部分を「さすが職人さんだな、すごいな」と素直に感動してる設計さんはステキな方だなと思いました。出来上がりが良ければ良いほど「これは俺のセンスだ」「俺のアイディアだ」と言いたくなるのが人ってもんだと思いますが、例え心でそう思ったとしてもおくびにも出さず「職人の技ってすごいな」と他人を褒めることのできる設計さんを尊敬しますねえ。自分に自信があるからこそ、余裕を持って人を褒めることもできるんだろうなとも思います。
照明器具のセレクトも「いやこれはいい。さすがSさんだ」とインテリアコーディネーターの彼女を見えないところで褒めちぎってました。同じ職場内でこういう風に言える仲間がいるというのは、本当に素晴らしいことじゃないのかなあ。きっと彼の仕事は充実しているのだろうなと、勝手にそんなことまで想像しちゃった。

忙しいらしく、一通り見た後立ち去った彼ですが、それだけじゃあんまりにも味気ないので、引越ししたらプライベートで遊びに来てもらう約束をしました。「ワインかなんか持って来ますよ」と二つ返事で、これまた嬉しかった。「家はカンペキですよ!あとはここの飾り棚に何を飾るかですね。それでようやく家は完成しますよ」と、クールな辛口コメントもありがたく頂戴しました(笑)。ぷ、ぷ、ぷ、プレッシャーだなあ〜(涙)。