新 お気楽日記

日常を徒然なるままに。

世知辛い世の中です

昨日大工さんといろいろお話をさせていただきました。
我が家はどうやらクールダンディ設計士Å氏の陰謀により、細かなところに面倒な造作があるらしいです(現場担当K氏の弁)。家はシンプルが一番だろうと勝手に思い込んでいる私たちなので、見た目上そんなに面倒くさいことはないだろうと思うのですが、大工さん的には腕の振るい甲斐のある造作が多いらしい(これA氏マジック)。
そんなわけで、通常は大概2人で担当するような現場に、我が家は3人常駐体勢なのだそうです。しかもかなりベテランの方ばかり。棟梁と、棟梁よりももっとキャリアのありそうな大工さんと、30代くらいの大工さん。「この体勢でいけばかなり早く進むはずです」とはK氏。急かしているわけじゃないのですが、どうやらハウスメーカー工務店サイドとしては力を入れてくださっているようです。なんともありがたい話です。

そんな頼れる大工さんとお話ししていると、最近の現場事情が垣間見えます。

つい先日までよく報道されていたアルミ泥棒とか鉄泥棒は、ごく普通の一般家庭の建築現場にも出現するようですよ。木造なので鉄類が大量にあるってことはないのですが、アルミの脚立なんかは総ざらい持っていかれてしまうらしい。工具類もキレイに盗まれて売り払われてしまうこともあるのだとか。そんなわけで、毎日使う工具を大工さんは毎日持って帰らなければならないらしいです。ただでさえ朝から晩まで大変な作業なのに、大変ですよねえ。脚立はいくつもあるので流石に持って帰るのは大変みたいで、2階に全部上げてありました。玄関ドアやサッシが入れば室内には簡単に入れないだろう…と思いきや、今時はガラスを破って侵入するらしいですからどーしよーもありません。

あとは知り合いでもないのに「施主の親戚なので見せろ」と大工さんに直談判して、中を偵察していく人もいるらしいです。何が目的なんでしょうかねえ。確かに他所様の現場って外から見ていてもわくわくしますが、やはり敷地内に入るのは憚られますもんねえ。そういうわくわくを止められなくて見ているとも思いにくいので(笑)、同業者とかの偵察でしょうか?それとも折り合いの悪い近所の人の嫌がらせ?世の中わからないことがいっぱいです。兎に角施主以外は絶対に中に入れないことになっているのだそうです。

今日は現場はお休みだったので、両親を連れて行って見たら外のゲートもしっかり縛られて簡単には入れないようになっている上、内側にもロープが張り巡らされてました。しかも玄関には巨大ベニアがしっかりと打ち付けられており、「部外者進入禁止!罠があります!」とお茶目な看板が掲げられてました(笑)。危ない危ない…施主が罠にかかるところでした〜。というわけで両親の見学は後日ということに。

なんでも「昨日家の前に不振な車が止まっていたんだよ」と大工さんたちが気づいてくださったのだとか。公園前なので人目は多いのですが、作業服の人などいたら知らない人はここの大工さんだと思ってしまいますもんね。ここはひとつ近くに住む施主が目を光らせていなければ!罠にかかってる場合じゃありません!
それにしても悪い人ってどこにでもいるんですねえ。そういう人には是非とも天罰が下りますように。