新 お気楽日記

日常を徒然なるままに。

ナイショ

子供たちが、人並みにこそこそ隠れながらあれこれと準備をするようになりました。何を貰ったか?よりもそういうことをするような年齢になったことにちょっと感動します。
奇しくも実家に居候中の身なので、子供たちはおばあちゃんを頼りにしています。雑誌を見せては「これとこれが作りたい」とおばあちゃんに交渉。結局その材料を全部買わされたおばあちゃん(つまり私の母)は、結構な散財だったらしい。すみません。その手間と経費に敬意を表して、昨夜はドーンと釜飯屋さんで外食(笑)。と、これは余談でして。

子供たちはナイショナイショと頑張っていましたが、まだまだチビなので、根本的に「ナイショ」の意味がわかってない(笑)。
雑誌のビーズアクセサリーのページを開いて「どれが好き?」ってどれもこれも結構手の込んだものばっかりで困り果て、とりあえず「これかなあ」と選んだのはネックレス。ブレスレットの方が簡単そうだけど、ブレスレットをすることなんてまずないので、それじゃ貰っても「気にいってるよ〜」ってところを見せられないし。なもんでネックレス。だけど随分ビーズ代が掛かったらしい。それにしてもきっちりとパターンを守って作れるようになったことには私も感動。途中で諦めるかと思っていたのに…。

次はクッキー。それもまずは雑誌を持ってきて「ママどれが好き?」と来る。とりあえず一番手間のかからなそうなのを選んで「これがおいしそうだなあ〜」と返事。その通りに子供たちに作らせてくれた母に感謝なんですが、しかしうっかり台所にも行けない…と思いきや「ねえママ!今ナイショのクッキー焼いてるから見ちゃだめだよ」と下の子(笑)。まあそんなもんかね。

きわめつけは夫に「カーネーションを買いにいく!」とおねだり状態。ま、夫は気の利かないタイプなので普通に私のところに来て「子供たちがカーネーション買いたいって言ってるから行ってくるわ。あ、でもママにはナイショにしたいって言ってるからさあ」ってぉぉおおおおいぃっ声がでかい!「わかってるから!いいから気づかないフリしてるうちに行ってきて!」って小声で耳打ち。しかし数分後「ママ〜!ナイショのお買い物に行って来るからね!いってきまーす」と近所にも聞こえる大声が。結局ものの値段のわからん幼稚園児は鉢植えの豪華なやつに一目ぼれしてしまったらしい。それを素直に買ってしまった夫もどうかと思う。

いったい本日の「母の日」にいくら掛かってるんだ…。経済効果はすごいけど、家族中が互いに気を使い金を使い…えらい騒ぎになってるぞ。

最後のオチは「これね、母の日だから」と夫が買ってきてくれたキリンザ・ゴールド。先日「これなら美味しく飲める」なんて私が口を滑らしたもんだから。相変わらず量は飲めない私ですが、これはオダギリへの愛がなせる業なのか、350くらいなら飲めるんですねえ(笑)。「あら、悪いわ〜ありがと」なんて言ってる矢先に「じゃ、いただきます」と夫はプシュっともう開けてるし。
「それ私にくれたんじゃないの?」
「え?だから、いただきますって言ったじゃない」
と、当たり前のようにぐびぐびっと…。


しかしまあ母の日って一体なんなんでしょう。これでいいのかしら?と、腹の中ではぶつけようのないギモンが止め処なく湧いてくるわけで。
それでも子供たちが無邪気に「ママありがとう」と手紙をくれると思わず泣けてくるのがオカンというもので。やっぱりその気持ちが一番嬉しいんだよねえ。「ママ新しいおうちが楽しみだね。おうちができたら汚さないように頑張るね」とか「ママいつも美味しいお弁当作ってくれてありがとう」とか、書いてあると自動的にじい〜んときてしまうわけで。
でも最後に「ママいつも面白くしてくれてありがとう」って書いてあったのはちょっと引っかからなくもなかった(笑)。