新 お気楽日記

日常を徒然なるままに。

砂利

突然ですが、実は新居の下駄箱が宙に浮いているタイプです。上がり框は接触していて、土間だけ浮いているというスタイルはよく見かけますが、何故か我が家のは上がり框よりもさらに浮いているという…。何故そうなっているかは語ると面倒くさいのでさておいて。普通よりかなり浮き上がっているということは、そのしたの空間がドーンと開いているということでありまして。今の我が家だったら間違いなくそこはネコトイレの置き場とか、突っかけサンダル置き場とか、子供のローラースケート置き場になるのでしょうが、シューズクロークという野望を実現することになったので、どうやらそこは本当に開いたスペースということになりそうです。しかもなんとびっくりなことにその下駄箱の下にはライトがついているんですよっ!「店か?ここは?」てなもんです。そんなところの電気を点けることが一体あるのか?と思いますが、ついている以上点けてみたいと思うのは人として自然な成り行きでして。いや、そうでも思わないと「無駄だなあ〜」って後ろ向きになっちゃいそうなんで。ここはひとつ前向きに暴走しようかなと。

というわけでそこに砂利を入れてみようかなと考え至ったわけです。で、そこに信楽焼きの蛙でも置いてみるか?みたいな。あ、ほら狸だとさすがに大きすぎて入らない気がするし。銅鐸とかでもいいですよね、あとはアザラシ皮のポーチとか…。すみません、脳みそがちょっと…春の陽気に誘われて…。

ええと、つまりはそこに入れる砂利なんですが、こんなもんその辺のホームセンターで買ってきて後から自分で入れるもんだと思っていたんですが、何でも至れり尽くせりのハウスメーカーさんはそんなところまで手配してくださるとのこと。そりゃーそれでかっこよくなるんならお任せよ…ってなもんで、手抜きな施主はプランを作ってもらったんですが。勝手な想像としてはきっと白那智石(つるっとした感じの白い石)かなんかになるんだろうな…と。いや、白い石ってそれくらいしか知らなかったんで、それしか想像できなかっただけですけど。
しかしフタをあけてみたら私の知らない砂利の名前が…白川砂利。写真を見ればかなりごつごつとしたもので、見た目痛そうな感じ。「これっすか?」ときょとんとする私に初対面の外構担当O氏は「これは日本庭園なんかによく使われるタイプで、銀閣寺のあれですあれ、ほら、こんなんなってて、こおんなやつ」と両手で段々&山のようなもんを表現。「ああ、あれ!あれですね、こんなんなって、こおんなやつ」と同じようにバカ丸出しな身振り手振りで心が通じ合った二人」(←あちらにそういう気持ちがあったかどうかは不明)。
結局「あーいいですねえ!それ!」と二つ返事でオッケーしてしまいました。んなもんは気分ですから!なんとなく格調高い感じがしちゃうじゃないですか。もうそういう感じで暴走中。

帰宅してから「こんなんなって…」が銀沙灘という名前で、「こおんな」が向月台であることを知り、なんとなく「こんなんなって、こおんな」で意気投合していたのが恥ずかしくなりもしたんですが。でもそこで「ああ銀沙灘のことですね」なんて言ったらあそこまで意気投合できたかどうか怪しいので、アレでよかったのだと思うことにしました(強引なポジティブシンキング)。
O氏はもちろんそんな名前はわかっていて、それでも私に合わせて「こんなんなって…」ってわかりやすく説明してくれたのかもしれないなあ〜。ありがたや。


それにしても面白かったのは担当Oさんの持っていた砂利カタログ。思わず読み耽りそうになりました。砂利は濡れたときと乾いたときの写真が載っているんですねえ。やはり石関係は基本濡れたときの美しさというのがポイントらしい…さすが日本の美。考えたこともなかったですけど。表情が随分かわるみたいです。雨の風景が妙に美しく見えるのは、緑が洗われてしっとりとしたり、水面の波紋がきれいだったりするだけではないのですね、きっと。

ま、下駄箱の下じゃ我が家の白川砂利は濡れることはないとは思うけども。たまには濡らしてみるか?