新 お気楽日記

日常を徒然なるままに。

キッチン編その1

本題に入る前に、最近気づいたこと。皆さん当たり前のように「キッチン」という言葉を使うのだなあ〜と(笑)。我が家は日常的にその場所を指し示すのに「台所」と言っております。子供たちに何か言うときも「お台所に運んで」とか…そんな感じです。「他所のお家ではお台所に入っちゃだめよ」とかさ。なので打ち合わせ時も私は「台所」を連発していたんですが、設計さんも営業さんも見事に皆様「キッチン」とおっしゃる。
私のイメージだとキッチンって、日曜日にママがクッキーとかケーキを焼いてそうな感じ(笑)。牛乳はパックから注がず、ピッチャーから。朝ご飯に必ずフレッシュジュース。トースターはポップアップタイプ。夕食にはパスタとワイン。
すみません。発想が貧困で。
我が家はどの角度からみても芋の煮っ転がしとか、焼き魚がメインの家でして。白いご飯と味噌汁があれば贅沢は言うな…というような食生活なので、どーしてもキッチンという言葉がそぐわない気がしちゃうんですよ。


という状態の私、名ばかりの主婦がそれでも唯一主導権を握ることのできるキッチン(笑)。ショールームで見てみるとすっごい素敵なのが並んでいるんで、やっぱりそれを見ちゃうと台所じゃなくてキッチンですね。私の絶対譲れない小さな希望は「ステンレス!」です。最近は人造大理石のキッチンが主流みたいですねえ。それをオープンにして、ペニンシュラかアイランドにするのが流行っているらしいです。皆の集いの場になってたりするわけです。モデルルームやショールームではここに素敵な籠に入った果物なんかが飾られていて、焦げ付きひとつないル・クルーゼのオレンジ色のお鍋が置いてあるわけです。無論私も「きゃ〜おしゃれ〜すてき〜」と人並みの感性は持っておりますよ。
でもねえ、とりあえず我が家は他人に見せられるキッチンじゃないんですよ。そう、そこが台所と言いたくなるところで。それに主婦が作って自分で食べる場合、作ったものを食べるのが先で、その際に使用した道具類は食べ終わった後にまとめて洗うもんじゃありません?盛り付けたらすぐ温かいうちに食べたいじゃないですか。そうすると当然使った鍋だのボウルだのは置きっぱなしになるわけで。そんなオープンにしたらかえって気分そがれそう。吹き零れたシミのついた鍋を眺めながら食べる趣味は私にはないっ!(と自分が要領が悪いことはとりあえず置いておく)
とっても広い空間を割けるのであれば、完全クローズドのキッチンを作ることも可能ですが、そこまでできないし。というわけで建築業界で言うところのセミクローズドなキッチンを検討。
でもあれも嫌いなんですよ。カウンターになっていて上に吊戸棚がついていて、脇に壁があって…。つまり何故かキッチンから小さい窓でダイニングを覗いているようなやつ。人様のお好みは別にいいんですよ。そういうキッチンにされてる方多いですし。けど、私はあれがちょっと苦手。なんか微妙に開いている分だけ「閉じ込められ感」が強いの。「アタシだけこんな狭いところに閉じ込められてる」って被害妄想が(笑)。そんなわけでこんなときは折衷案に落ち着かせて自分を納得させるに限る。カウンタータイプにして、カウンターそのものは低めに設定。吊戸棚はナシにして上はまったく同じ部屋のようにオープンな空間に。つまり、手元の汚いところは見せずに同じ部屋気分♪というパターンにしました。

先刻のステンレスの件も、できることなら厨房ちっくなオールステンにしたいところでしたが、予算的にバカ高いので諦め。でも変わりにすげーカッコイイの見つけちゃって大喜び。そもそも今主流のポコポコとした模様の入っているステンレスが嫌いなので(今の台所がそれなのよ)、つるっとした、鏡のようなのを求めていたんです。やはり汚れが落としやすいから。フチ以外凹凸ゼロのトップに一目惚れです。シンクが端っこに寄っているので、幅1メートルの作業台が確保できるのもミソ♪散らかさないと料理のできない私(開き直り)にはうってつけ!で、引き出しは浮造り(木目の凹凸が出ているタイプ)の木。しかもブラック。汚れが目立たない!これは気に入っちゃいましたよ。
正直聞いたこともないマイナーメーカーだったんですが、んなこたーどーでも良かったです。テレビのCMなんかで出てくる大手メーカーさんも見たんですが、オールステン以外はまったくと言っていいほど琴線に触れませんでした。不思議でしたねえ。なんで色がパステル?とか。逆に真っ赤!とか真っ青!とか。モノトーンのシックな家を建ててる方が、なぜキッチンだけピンクにしたりクリーム色にしたりするのか不思議。ちょっと取材してみたいくらい。
某高級系メーカーのマーブルシンクなんてまったくスルー。なんでオレンジとか黄緑とかなのよ…。なんかねえ、使っている方に気を悪くしていただきたくないんですが、ちょっとオモチャっぽい印象が。鏡面塗装仕上げの食器棚とかは物凄く素敵なのに。しかもシンク内まで人造大理石なんて私に「食器を割れ」と言っているようなモンです(それほどガサツ)。あと、細かく「まな板はここ!お玉はここ!」とか決められているのも苦手。決まりが守れないタイプだから。必要最低限の機能があればあとは大雑把が大好きです。小細工不要です。小細工はある分だけ掃除やメンテが大変になるから。というわけで選ばれたキッチンくん。

ビルトインの食洗とオーブンはガッツリつけました。外置きで置くと(今そうなんですけど)、その隙間とか裏側とかの掃除が大変なので(またその理由か)。作業スペースも狭くなるし(って収納スペースが狭くなることはとりあえず置いといて・笑)。とりあえず愛しのツルツルステンレスにめぐり合えて今のところ幸せだったりします。とってもお安かったし(←ここがかなり重要)。

しかしつくづく思いますねえ。こういうのってその人に合っているかどうか?が物凄く重要なんじゃないかと。頭ではどんなに素敵な機能かわかるのに「無理…私には…」って体が拒絶する感じ。キッチンを決めたあたりからですよ我が家で「憧れ厳禁」ムードが漂ったのは。
詳細は後日。