新 お気楽日記

日常を徒然なるままに。

階段編

階段なんて懲りようないじゃん…と自分でも思うんですが、とりあえず声を大きくして伝えなくてはいけないのは「私はしょっちゅう階段から転落します〜。なので被害が最小限になるような工夫をしなくては〜」ということです。
本当にね、一般的に皆様がどのくらいの頻度で落ちているのかは存じ上げませんが、母には口すっぱく「気をつけて」と言われておりました。「あなたいつかそれで大怪我するから」と。
初めて激しい落ち方をしたのは多分小学校1年生の時でしたねえ。まだ実家も建て替え前で、一直線の階段だったんです。2階で寝ていて夜中にトイレに行こうとして、一番上から一番下までをでんぐり返しで降りました。さすがに痛かった!降りた先が壁で、そこに激突して止まったんですよねえ。そこに危ないものが置いてなくて良かったです。結果的には腕を軽く打撲しただけですみましたが。その後建て替えるときに母はしつこく「一直線の階段はだめ」と言って、実家は今では当たり前になったコの字型の階段になったんですよ。もしも落ちても半分で止まるから(笑)。ひどい傷にならないようにと絨毯まで敷き詰められて…ある意味至れり尽くせり。その階段も何度落ちたかはもう覚えてません。
ああ駅の階段をごろごろと半分くらい落ちたこともありましたっけ。あれは高校生ぐらいのころで。「あ、電車出ちゃう!」と思って急ごうとしたら見事にこのときもでんぐり返しで落ちました。なんででんぐり返しになるのかがよくわかんないんですよね。お尻でドドドと落ちることもあるんですが、これだと派手さに欠けるので記憶に残りません。このときは2・3段落ちたつもりだったんですが、起き上がって見上げたらかばんが遥か彼方上のほうに置いてあったので「うわーこんなに落ちたんだ…」とびっくり。横にいたおじさんが「おおお」と私を見て目を丸くしていたのが印象的でした。全然助けてくれなかった…。
一番ひどい傷を負ったのは結婚して今の家を買ったときですねえ。明け方まだゼロ歳だった娘がぐずったので、ミルクを作ろうと思って起きたんですよ。そしたら何故かまたでんぐり返し(こればっか)で上から下まで。ここもまた一直線の階段だったのがいけません。しかもすごく急で踏み板の部分が狭かったんですねえ。このときは顔も殴打して、顎の辺りは擦りむいて、ちょっと流血なんかもして、片手は動かないしなんだか悲惨でした。でも娘はミルクを欲しがって泣いていて。びっくりして飛び起きてきた夫に「ミルク作って…」と廊下に倒れたまま指令を出すと夫は「わかった」と私を置き去りにして娘のミルクを作ってました。子供を抱いて落ちなくて良かったよ…と胸をなでおろす夫に若干の殺意。
結局この階段は、傍目にも相当危険だということで、奮起してリフォーム工事をしたんですよ。一直線にかわりはないんですが、かなりなだらかな階段に。そのおかげでトイレなどを移動しなくちゃならず、洗面所兼脱衣所が0.75畳しかないというしわ寄せが起きてるんですが。とりあえずこれで命の危機は回避できると…しかしそれにかかったお金300万ですよっ!その後お風呂場の水道管破裂という不幸な事件もありまして、結局500万近い金額をリフォームに使った我が家。ちっ!そのお金があればゴージャスな家が建てられるのになあ〜とか、悔やんでもしょうがないですけども。結局それも取り壊すわけだし。庶民にとってはかなり無計画且つ勿体無い話です。


という私の心と身体の深い傷(笑)を踏まえたうえでの今回の家づくり。階段はコの字!曲がり角もなるべく広く!というのが基本。最初提示されたプランは角のところを3分割していましたが「ダメです。落ちます」という私の宣言に2分割に。本当は角は1枚板にして欲しいぐらいなんですが、そこは予算と広さの兼ね合いが(笑)。まあこれぐらいは甘えるな、自分で気をつけろよ…というわけで2分割に落ち着きました。

落ちにくい階段のポイント。滑り止めはつけないこと(←これに引っかかってでんぐり返しになるんですよ。いっそ滑ったほうが被害は小さい)。電気は明るく。高齢者用とも思えるぐらいにつかまりやすい手すり装備。スリッパは履かないこと。両手に物は持たないこと…。
最後の二つは私の問題ですが、こんなの守ってたら日常生活ができません。とりあえずゆるめの階段に、明るい電気と持ちやすい手すりをつけることが大きなポイントとなりました。あ、北向きですが窓も2つつけました。あとは慣れ。これが一番問題かも。
新居が建ったらきっと早いうちに一度や二度は落ちると思われます。多分そのときはご報告することになるのではと…。