参考にならない話
せっかくなので花摘みしてきたキンギョソウも写してみました。2〜3輪咲いた状態で摘めばしばらく楽しめますね〜。観光バスで来ていたおばちゃんたちは、結構満開のを摘んでたけども、そうすると家で楽しめる日にちは短くなっちゃう。なんとなく花摘みと言うと満開状態で摘みたくなりますけどもね〜。
というわけで、家の話。
契約しちゃうとその後はまあ真剣にアレコレ取り組むことになるわけで、このあたりから私の「調べ物熱」が高まりました。やたらと本を借りたり買ったりして、まあペラペラめくってるだけなんですが。空想好きな者にとってはある種一番楽しいときかもしれません。いくらCADで立体シミュレーションが気軽に見られるとは言っても、自分で弄れるわけじゃないし。いろんな雑誌を眺めつつ、「おっ」と思うところを自分の家に取り入れられないか空想するというのが主な作業なので、ただぼんやりしているだけとも言えます。
しかしこれが不思議なもので、図書館なんかで雑誌やムックを漁ってもあんまり「わおー」と思える資料ってないんですね。「この家ください」って言いたくなるようなデザインとか間取りって見かけないもので。実例集なんかも正直言って皆「やりすぎ」なんですよ。極端なのよ、何もかもが。南仏プロバンス風…とか言ったって、本当に一年中おしゃれな鍋をぶら下げてられるのか?とか。素敵な和風建築だなあと思ったら平屋150坪の数奇屋風…とか。生活臭ゼロのデザイナーズガラス張り住宅とか…うーむまったくもって参考にならん…。
結局一番参考になるのはハウスメーカーのくれる実例集とかカタログ。展示場のパンフレットとか。ほんの1ヶ月もたつともう雑誌なんで一冊も買う気が起きなくなります。
で、それとは関係なく行き着いた先はこんな本。
- 作者: 和風建築社
- 出版社/メーカー: 建築資料研究社
- 発売日: 1998/02
- メディア: 大型本
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同じシリーズで、こんなのも。
- 作者: 和風建築社
- 出版社/メーカー: 建築資料研究社
- 発売日: 1999/08
- メディア: 大型本
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なかなか眺めているだけでも楽しい♪基本全景を収めているので、歴史的建造物のお座敷にどんな照明が取り付けられているかが見えちゃう。だって昔は電気の照明なんてなかったわけで、ないことを前提にした空間作りがされているわけです。そこに一体現代人がどんな照明器具をくっつけたのか?これ、なかなか面白いですよ。後付で部屋の雰囲気を壊さない、でもそれなりに主張している、むしろそれが入ることでより一層かっこよくなってる…センスってこういうことを言うのかしら?と暇つぶしに眺めているにはもってこいです。
このシリーズ、他にもいろいろ出ているみたい。ですが、これを熟読しても家作りには役立たないわけです。こんなことを繰り返していると、だんだん飽きてくるという調子でして。打ち合わせに行ってもここから先は、キッチンはどのメーカーの何色?とか。書庫の本棚の配置は?とか。そんなんばっかりです。トイレは何色?とかまでくるとだんだんどうでもよくなってきて、「白だろ白」とろくに見本も見ずに決める始末。皆さんこういうのを毎週やっているのか…と感心してしまいます。ううむ。
これを何人も同時に進めていく設計さんは偉いぞ。好きじゃないとできない作業です。とか言いつつ、作業は進む。